2010/05/31

上海EXPO ポーランド館


現在上海で開催されているEXPOは、史上最大の来場者数を誇っているようですね。世界各国のパヴィリオン見物が見ものです。ポーランド館は、ヴォイチェフ・クラコフスキ、ナターリア、モルチン・モスタファらの設計による、伝統の切り絵(wycinanki)のモチーフで構成された、斬新なデザインのパヴィリオンです。繊細さと透明感がとても美しい建築です。



流れるようなフォームの建物が繊細なレースで覆われたように見えます


パヴィリオン内はとても涼しげ。差し込んだ光が美しくモザイクのよう



今年は、ポーランド出身の音楽家ショパンの生誕200年の年ということもあり、100台のピアノでショパンの曲を同時に演奏するコンサートが毎日開かれています。



パヴィリオンに用いられている切り絵モチーフは、ポーランド北部Kołbiel (コウビエル)地方の民俗衣装をきた女の子を描いたものです。コウビエル地方の切り絵は、今回<ポーランド切り絵の世界展>に多く展示されている、ウォビッツ地方の切り絵と違い、単色で、シンプルですが、素朴でかわいいデザインです。


                Marianna Piętkaの切り絵

                  Maria Żurawskaの切り絵





パヴィリオンと同様にコウビエル切り絵のモチーフを使用したKarolina Szelagの陶器作品



上海のポーランド館でも展示されている、ウォビッツ地方の切り絵作家Grazyna Gladkaの切り絵



上記作品は、万博に行かずとも、日本の<ポーランド切り絵の世界展>でもご覧いただけますよ!



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2010/05/30

Etno Dizajn Festiwal (エトノデザインフェスティバル)

2010/5/8~5/23にクラクフでは、<ETNO DIZAJN FESTIWAL(エトノデザインフェスティバル)>が催されていました。ポーランドの若手アーティストによる伝統民芸や工芸品のリデザインを目指した、モダントラディッショナルデザインの展示やエキスポです。
ポーランドでは、このように現代に伝統を受け継ごうという活動がさかんで、若手のアーティスト達も伝統的な刺繍の柄や、編み物、民俗衣装や切り絵技術をとりこんだ作品を多く制作しています。グローバリゼーションでデザインが画一化されるなか、このように伝統的な古来のデザインを現代に生かそうという活動は大変貴重といえます。
一部をご紹介します。


切り絵をモチーフにした、nan studioのラグ




伝統的な繊細な刺繍がモチーフのヨアンナ・ルシンとアグニエシュカ・チョップの共同作品のラグ





切り絵モチーフのGaul-Zych Decoのクッション



切り絵とモビールのtoproject




民俗衣装の柄をモダンファッションに取り入れた、Knap Aneta Larysa




古道具をデザイン家具によみがえらせるREFRE


民芸品のよさは、長い年月をかけて、磨かれてきた生活に密着した芸術ということでしょう。それだけに、人や生活にやさしいデザインといえます。このような伝統を現代の若いアーティスト達が、解釈し、現代の生活スタイルにより近付けた形で発信し続けるということは、とてもよいことです。


私たちの今回の展覧会<ポーランド切り絵の世界展>では、一部会場を除き、Gaul-Zuch Decoのクッションも展示予定です。




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東欧情報  アート情報

2010/05/28

京都恵文社さん展示風景

<ポーランド切り絵の世界展>は現在、京都恵文社一乗寺店さんにて開催中です。

日本でポーランドの切り絵がここまで揃ったのは、初めてです。

広いギャラリーに150点以上の切り絵や小物が展示されています。一点一点が手作りなので、すべて異なる模様に異なる色彩です。自分の好きな一点を探すのも面白いかもしれません。

オープニングの切り絵は、ウォビッツの切り絵作家Stefania Borkowskaの作品

小さいカード型のものから、おもわず見とれてしまう大きいサイズのものまで数多く展示しています。


ポーランド若手アーティストやデザイナーたちが今回の展覧会のために、制作した、切り絵モチーフのバッグやアクセサリー、食器なども並んでいます。

全て、購入が可能な商品です。
ぜひ、展覧会にいらして実際に作品をご覧ください!
5月31日までです。

<ポーランド切り絵の世界展>
恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール
2010/5/25~2010/5/31
京都市左京区一乗寺払殿町10
T/F 075-711-5919 営業時間:10:00~22:00 無休
http://www.keibunsha-books.com/gallery/index.html

ポーランド切り絵の世界展

SLOW ART主催の展覧会が現在日本全国で展開中です。
ぜひ、お近くの会場においでください。

<ポーランド切り絵の世界展>
場所:日本全国5か所(名古屋、京都、長野、東京、神戸)
会期:2010.5.13~8.31


一点一点作家が心をこめて切り抜いた、色とりどりの花、ユニークな顔をした鳥や馬、 どこか懐かしい素朴なポーランドの田舎の生活。ポーランドの伝統の切り絵が、日本中を旅します。 華麗な模様、ビビッドな色彩、繊細な手仕事。ゆっくりとした時間の中で、磨かれてきた、伝統の作品の数々を展示&販売します。 額に入れたい大きな作品から、手のひらに収まるほどの小さなもの、イースターエッグ、その他、ヨーロッパ中で注目を集める、 ポーランドの若手デザイナーによる、切り絵モチーフの小物やアクセサリー、バッグ、食器までポーランドのモダンと伝統、切り絵の世界が広がります。
参加アーティスト: Grażyna Gładka, Henryka Lus, Stefania Borkowska, GOSHICO, TWINS, Karolina Szeląg
出展者:SLOW ART
ホームページ:www.slow-art.pl
コンタクト:info@slow-art.pl

この展覧会は巡回展です 巡回予定

SLOW ART ブログ始めます

SLOW ARTはポーランドを拠点に、その土地の人々が持つ伝統や、文化を伝えるアート作品や雑貨を取り扱っています。

生活、食べ物、文化、私たちの身の回りのもの全てが、加速化(Fast)している現代社会において、もう一度原点に戻り、手仕事の価値や、ゆっくり(Slow)と流れる時間の中で創造されてきた文化や伝統を大切にしたい、という思いが、私たちには、あります。

SLOW ARTでは、家庭で代々親から子へ伝えられてきた、ポーランドの切り絵、手工芸品、彫刻など民芸品を中心に、現代に伝統を受け継ぐ若手のアーティスト達の作品を紹介しています。

SLOW ART HP: www.slow-art.pl


ブログでは、SLOW ARTの商品や活動はもちろん、ポーランドのアートシーンやアーティストの紹介、ポーランドの生活など幅広くお伝えします。どうぞ、お付き合いください!