我が家のそばについ最近出来た個人のコレクターがオープンしたという「おもちゃ・おとぎ話博物館」に行ってきました。散歩がてらぶらぶらと。うちの赤子も連れて。
場所はトルンの旧市街から少し離れたビドゴルスキ・プシェドミエシチェというトルンの中でも歴史のある古いエリア。19世紀からの建物がたくさんあるエリアで、この博物館が入っているたてものも、雰囲気ばつぐん。まさにおとぎ話の家。館長によれば、1895年にスイス人の大工がスイスの建築で建てた建物とのこと。
大きく博物館、と看板がでているわけではありません。それはもう、こっそりと、表札のところに<MUZEUM>と出ているだけでした。門さえ開いていないので、インターホンを押して、博物館の人がでてくるのを待ちます。
間も無くすると、女性の館長が出てきて、門とドアの鍵をあけて中に招き入れてくれました。おとぎ屋敷の長い階段を登って行くと、そこは、なんともノスタルジックでシュールな世界・・・
1854年からの貴重なお人形達(上・オーストリアのもの)が、ガラスケースに展示してありました。館長が一体一体のお人形について、丁寧に説明してくれます。(館長が一緒にいてくれてよかった。だって一人にされるとちょっと
これは、ロシアの1900年台のお人形。希少なもので、なんと3面相(ちょっと怖かった・・)泣き・笑い・怒り顔がついていて、喜怒哀楽を学ぶお人形だったのだとか。
こちらのお嬢さんたちの髪の毛は本物。当時のまま(1910年台だったかな・・うろ覚え)。コローンって頭を後ろに倒してもとに戻すと「アァ~」だか「ママァ~」だか言います。その当時の声のままなのだとか。
東ドイツのくまさんたち。持ち主だった女の子と(写真にくまさんも写っています)
このお道具箱、男の子にとっては夢のようですね。
コチラは、木馬ならぬ、本物の馬の毛付きの皮が張られたポニー。触ったら、まだ
ふわふわしていました。貴族おもちゃ。
1950年台になるとポーランドの工場でセルロイド製のお人形が作られ始めます。一気に、人形の質感や表情、服装なんかが変わった印象。
ここにあるのは、高級おもちゃやお人形でお金持ちの家の子供しか持てないものだったのかもしれないけれど、今のおもちゃよりもずっと凝っていて、本物志向がとても感じられるものばかりなんですね。深みがあるというか。共産主義の時代は、手仕事の価値が軽視され、工場の大量生産になっていきますが、それでも、デザイン性とウィットにとんだおかしなおもちゃがたくさんありました。
ということで、次回ポーランド共産主義時代のおもちゃへ。続く
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