スバウキのろうけつ染めエッグ
本日トルンの民族博物館では、毎年恒例のイースターマーケットが開かれました。南はポーランドとチェコの国境沿いの山岳地帯、コニャクフから、北はバルト海のカシュブ地方、東はベラルーシとの国境の村ヤノフ、というように、ポーランド中の各地方からたくさんの民芸家さんが集まりました。
ここに来れば、ポーランドの民芸のすべてが分かると言っても過言ではないとても充実した民芸市です。たった半日の民芸市のためにこれだけの民芸家を集める、トルンの民芸博物館のやる気が感じられます。
イースターマーケットということで、イースターにちなんだたくさんの商品が出ていました。今日は、イースターエッグ編。ということで、色々な方法で作られたポーランド各地方のイースターエッグ(ピサンキ)をご紹介します。
これは、オポチノ地方の伝統的なピサンキ。ろうけつ染めの方法で作られています。伝統的なモチーフや、色使いでそれぞれに意味があります。
こちらはクルピエ地方のもの。染色したタマゴにドロップアンドプルという方法で、色のついた蜜蝋で描かれています。
ドロップアンドプルの実演もしていました。
昔は各家庭で作られた素朴なピサンキ
こちらもクルピエ地方のもの。タッティングレースのエッグです
これは、切り絵の里ウォビチのもの。切り絵の里のピサンキはもちろん切り絵のピサンキ。日本でのイベントの際もとても人気がある可愛らしいピサンキで、今回もこれを作ってくれているヘンリカ・ルスさんにお願いしてたくさん用意してもらいました。このピサンキについては詳しくあとでまたご紹介したいと思います。
エッチングのピサンキの実演をしていたのは、エッチングピサンキと花がらの陶器(手前においてある)で有名なオポチノからきた作家さん。ピサンキの花がらはこの陶器の柄から来ています。
こちらは、現代的なペイントエッグ。カシュブ地方の伝統模様がところどころに使われています。
イースターの日の為に自分で作るという人の為、色々な鳥のたまごの殻だけを売っているお店もありました。こうしてみると、ピサンキというのはポーランド中の各地方に根付いており、地方ごとの伝統的な文化が反映されたものだと感じます。それだけ、多くの家庭で長きに渡り親しまれて作られてきたものであり、ポーランドの文化とは切っても切り離せないものなのでしょう。
次回はイースターマーケットの主役、<パルマ>についてご紹介します。
<ポーランドのイースターマーケット>
期間:4月17日(木)5月2日(金)■カントリーマーケット■
大分市中央町3-6-29
布屋ビル2F
Tel:050-3444-2545
営業時間:11:00-19:00
定休日:火曜日
http://countrymarket.jp/
主催:ツェラミカ(ポーランド陶器)SLOWART(ポーランド工芸品)
恵文社さんのウェブショップでは今月の12日までひきつづき、ヤノフ村の織物を販売しています。上のバーナーをクリック!
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