国民の大半がカトリック教徒の国、ポーランドではキリスト教の祝祭日や行事を今でも、国を挙げて祝います。クリスマス(Boże Narodzenie)やイースター(Wielka Noc)はもちろん、聖母被昇天の日(Narodzenie Najświętszej Mary i Panny)、諸聖人の日(Wszystkich Świętych,日本のお彼岸のようにポーランドでもこの日にお墓参りに行くひでもあります)など、キリスト教の祝祭日は、国民の祝日となり、仕事はお休み、街のお店も全て閉まります。
(写真:Edyta Bryk)
本日は、そのなかの一つ「聖体節(Boże Cialo)」の祝日でした。聖体節は、復活祭(イースター)の日から50日後に行われる「聖霊降臨の祝日」後の木曜日に行われるカトリックの祭日です。
ポーランド中でProcesjaとよばれる、教会のシンボルである聖母やキリスト像などを描いたタペストリーを掲げ、教会から、村の小さなチャペルや、道沿いの祠へと祝福をささげながら、教会関係者や市民が行列になって練り歩きます。
(写真:Edyta Bryk)
特に、<ポーランド切り絵の世界展>で展示されている切り絵の故郷、ウォビッツ(Łowicz)の行列は有名です。ウォビッツの民俗衣装に身を包んだ、市民たちが市内や村の教会を回ります。
(写真:Edyta Bryk)
子どもも、おばあちゃんも、若者たちも村の民俗衣装に身を包み、皆とても素敵です。
この日は、出店や民芸市も開かれます。<ポーランド切り絵の世界展>にも出展している、切り絵アーティスト、Henryka Lusさん。40年以上にわたり、伝統の切り絵を作り続けているベテランです。
村の伝統を守り、市民が一つになって行われる、「聖体節」の祭日。ポーランド人の伝統や信条を大切にする気持ちが伝わる、一日です。
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