前回のカジミエーシュ地区の記事の続き。クラクフのカジミエーシュ地区は戦前までは、ヨーロッパでも随一のユダヤ人地区として発展しました。しかし、戦後ここに帰ってくるユダヤ人達は多くはありませんでした。その後、共産主義の時代には、廃墟が多く治安の悪い地域とされましたが、近年この地域の再開発がおこなわれ、シナゴグは生まれ変わり、個性的なギャラリーや、ブティック、SOHOやカフェ、バーなどが立ち並ぶ、クラクフで最も面白い地区となりました。
1988年からはじまった
Jewish Culture Festival in Krakowは、この地区の新しい世代による、再生とユダヤ社会の理解に大きな役割を果たしています。
毎年6月末に行われるこのフェスティバルでは、世界中からユダヤ音楽のバンドが集まり10日間の間、コンサートが行われ、又ユダヤ文化理解の為のワークショップ(ユダヤ切り絵教室や、ヘブライ語講習会、ユダヤ人にゆかりの深い地区のウォーキングツアーなどなど)が、カジミエーシュ地区の各地でおこなわれます。
スピルバーグがよく昼食をとったというユダヤ料理レストラン<Ariel>
又、クラクフが舞台の1993年のスティーブン・スピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」の撮影は、カジミエーシュ地区で行われ、これをきっかけに、世界中の関心が寄せられるようにもなりました。
新たな世代のエネルギーと街の伝統がこうして相まって、街は再び生まれ変わりました。どこの街にもない、少し不思議な雰囲気をもった、アーティスティックな街として。
次回は、カジミエーシュ地区のおすすめカフェ、ギャラリーをご紹介します!
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