2011/08/31

NHK「地球アゴラ」に出演します


9月4日(日) NHKBS1 地球アゴラ 22:00~22:49に出演します。

私はポーランドのレース編みの村コニャクフについてレポートする予定です。コニャクフでは2日にわたり、村の方たちへのインタビューや取材をしてきました。レポーターなぞ初めての経験でしたので、どのように映っているかは分かりませんが、、ポーランド、コニャクフの魅力と村の人達の「村おこし」のがんばりをお伝えできればと思います。

当日は生放送・・ポーランドから中継します。

どうぞ御覧ください。

9月4日(日) NHKBS1 地球アゴラ 22:00~22:49
「本の村、下着の村、バナナバンドの村」~世界の地域再生~




<東欧イースターエッグの世界展>in 名古屋は、9月4日までです

  ■ 2011.8.19(金)~9.4(日) 名古屋 Robin’s Patch
名古屋市千種区稲船通1丁目15-3
Tel: 052-734-3185 営業時間:12:00~19:00 
定休日:水曜日
http://www.robinspatch.jp/



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2011/08/30

ウクライナに栄光あれ! フツル民族の手仕事展予告


ウクライナ・フツル民族のフォークアートを訪ねる旅から帰ってきました。大満足。フツル民族の職人さんたちが住む村々、フォークバザール、フェスティバルと様々な場所を訪ね歩き、毎日毎日ウクライナの魅力を堪能してきました。ウクライナのフォークアートの奥深さ、フツル民族の世界観、現地の人たちのやさしさに、ビールの安さとうまさw。新たな発見に、出会い。10月の企画展に向け、充実の内容の素晴らしい旅となりました。

クラクフからウクライナのリヴィヴに到着したのは、8月24日の早朝。この日はウクライナソビエト連邦からの20周年目の独立記念日でした。リヴィヴの旧市街では、町の人達がウクライナの伝統衣装でもあるヴィシバンキを着、ウクライナ国旗をもち「ウクライナに栄光あれ!」のシュプレヒコールをあげながらの大パレード。西ウクライナは特に脱ロシアの思想が強く、ロシアよりの現政権に対しては批判的な風潮がつよく感じられました。



 ウクライナ刺繍。今回の旅では、朝の3時から始まる業者用の刺繍マーケットに潜入したり、ローカルバザールを物色したり、ウクライナ刺繍の収集家にコレクションを譲ってもらったりと、ウクライナ刺繍やヴィンテージ刺繍ブラウスをたくさん集めてきました。ウクライナ刺繍の魅力をお伝えできると思います。

コロミアのピサンキ博物館では、日本のピサンキアーティスト飯野さんソルブのケルスティン・ハヌシュさんのピサンキを無事贈呈してきました。博物館の世界のピサンキ展示コーナーに飾られることでしょう;)

フツルの職人さんもたくさん訪問してきました。

フツルの織物Lizhnykリズニクの織手 ハンナさん
羊毛の織物リズニクの驚きの製作過程を見せてくれました。乞うご期待。


フツル民族の陶器の窯元。イバンナさんの工房。伝統的なフツル陶器はろくろを回して成型し、すべて手描きで装飾します。

木工細工のボフダンさんのアトリエ。 34もの彫り道具を使い緻密な木工細工が生み出されます。

 革職人キシュチクさんのアトリエ。不思議の国のアリスの世界のようなアトリエで生み出される素晴らしい皮細工の数々。

 もちろん、ピサンキも。新たに、ピサンキアーティストであるオレグさんを訪ねてきました。オレグさんは、グッチのドレスデザインに彼のピサンキデザインが使われたというアーティスト。オレグさんのイースターエッグ、もうほんとに素晴らしいですから!どうぞご期待下さい。

旅の終わりは、フツル民族祭。出演者も観覧者もみんな民族衣装を来てきているのがとても印象的。ウクライナ・フツル民族文化の濃さを感じました。好評・民族衣装スナップももちろん山ほど撮ってきたので、ご期待ください;)

この旅の出会いや、フツルの職人さんたちの伝統工芸品が並ぶ企画展
<ウクライナ・フツル民族の手仕事展>
は、10月27日(木)~11月13日(日) に東京・馬喰町のチェドックザッカストアで開催予定です!又1月には名古屋、2月には徳島に巡回予定です。どうぞご期待下さい。





<東欧イースターエッグの世界展>も現在名古屋のロビンスパッチさんで大好評開催中です!昨日から新たに、オポーレのエッグやヤロチンのレースエッグ、ヴァドヴィツェのエッチングエッグなど、人気で売り切れていたものが追加で到着したようなので、一度行かれた方も、まだという方もどうぞ又お越しください;)

詳細:ロビンスパッチさんのブログ(コチラから

  ■ 2011.8.19(金)~9.4(日) 名古屋 Robin’s Patch
名古屋市千種区稲船通1丁目15-3
Tel: 052-734-3185 営業時間:12:00~19:00 
定休日:水曜日
http://www.robinspatch.jp/



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2011/08/21

おすすめ!ルブリンの民芸市

ポーランド・亜麻の糸を紡ぐおばあちゃん。リネン織りの糸になります。

少し時間が空いてしまいましたが、先週末ポーランド東部の都市ルブリンで行われた民芸市Jarmark Jagielloński (ヤゲウォ市)に行ってきました。このルブリンのお祭りは、ポーランド民芸家協会(STL)が主催し、各地域から選りすぐりの民芸家さんが集まりとても見ごたえのある民芸市です。ポーランド各地では夏の間中様々なフォークロアフェスティバルが開かれていますが、このヤゲウォ市は民芸やフォークアートが見たいのであれば規模、質的にもいちばんなのではないでしょうか。まぁとにかく、面白かった。目当ての物や、会いたかった民芸家さんなどにもたくさん会うことができ、大満足の民芸市でした。

ウクライナの切り絵

ヤゲウォ市が行われるルブリンはポーランド東部の古都。ポーランド各地からはもちろん、毎年近隣のベラルーシ、リトアニア、ウクライナなどからもたくさんの芸術家が招かれ、ポーランドにいながら様々な国の民芸や民芸家さんに出会うことのできるお祭りでもあります。
特に今年は、ポーランド各地でウクライナフツル民族の文化イベントが行われていることもあり、フツルの芸術家達がとてもたくさん来ていました。

ウクライナカルパチア地方の織物Lizhnykの織手さん
私がウクライナの織物について勉強しているときにみていたウクライナの教育テレビでLizhnykの織り方を教えてくれていたおばさんでした。こんなところで会えるなんて感激・・(Lizhnykについての詳しい紹介はウクライナ紀行にて)


ベラルーシの刺繍バッグ

ピサンキでおなじみのハリナ・コバレンコさんもお店を出していました。↑はダチョウの卵のカラをろうけつ染めにしてつくったネックレス。ハリナさんのピサンキ(イースターエッグ)は現在開催中の<東欧イースターエッグの世界展>でもご覧になれます。

これは、ウクライナのMotankaモタンカ というお守りドール。小さな子供にお守り人形として与えるのだそう。顔がないのは、将来その子が自由に自分の職業や人生を決められるように特定しないため。(モタンカは11月のウクライナ展でも出品予定。今キエフの作家さんにとってもすてきな人形を作ってもらっているので、出来上がってきたら紹介しますね。)

カルパチアの彫金アクセサリー

ウクライナ・竪機織り

今回は、1週間後にウクライナに行くこともあり頭の中がウクライナでいっぱいで写真もウクライナの民芸が中心になってしまいましたが・・ルブリンの旧市街に溢れんばかりに並ぶポーランド、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナの民芸家さんたちのお店は一日あってもすべて見るのには足りないほどの充実ぶり、盛況ぶりでした。ポーランドにいながらにして、他の国の芸術にも触れることができる絶好の機会です。

ルブリン・ヤゲウォ市Jarmark Jagiellonski:http://www.jarmarkjagiellonski.pl/

クラクフでも今ちょうど、Cepeliada(Cepelia主催の民芸市)が8月19日~29日まで開催中です。これについても、近日レポートアップ予定。クラクフのリネック(旧市街広場)で開催されていますので、立ち寄れる方はぜひ;)


名古屋の方、お近くの方はこちら↓で東欧民芸市の雰囲気をお楽しみください:)

<東欧イースターエッグの世界展>好評開催中!

  ■ 2011.8.19(金)~9.4(日) 名古屋 Robin’s Patch
名古屋市千種区稲船通1丁目15-3
Tel: 052-734-3185 営業時間:12:00~19:00 
定休日:水曜日
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2011/08/19

東欧イースターエッグの世界展@名古屋ロビンスパッチ

 本日(8月19日金)より名古屋のRobin’s Patchさんでは<東欧イースターエッグの世界展>が始まっています!お店いっぱいにところ狭しと東欧各地の色鮮やかなイースターエッグを飾ってくださいました。

 それぞれのイースター・エッグの説明書きや作り方、作り手さんのエピソード、写真なども合わせてお楽しみください。

展示してあるイースターエッグはすべて手作り、一つ一柄もことなり個性があります。手にとってじっくり御覧ください。


■ 2011.8.19(金)~9.4(日) 名古屋 Robin’s Patch
名古屋市千種区稲船通1丁目15-3
Tel: 052-734-3185 営業時間:12:00~19:00 
定休日:水曜日
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2011/08/16

8月15日 ポーランドにて


8月15日、日本では66回目の終戦記念日。2つの原爆で終了した日本の第二次世界大戦と未曾有の大地震があり原発問題が暗い影を落とした今年。もちろん、戦争と地震、原爆と原発は違いますが、66年前の戦後と同じように「これからの日本の国づくり」をもう一度真剣に考え直さなければいけない岐路に日本は立たされた年です。国民一人一人が、日本人として自分にできること、しなければいけない事を模索しだした年でしょう。

一方ドイツの降伏で終了したヨーロッパの第二次大戦は5月8日で終了し、ポーランドでの終戦記念日(勝利記念日)は5月9日です。

8月15日のポーランドは、聖母被昇天の日であり、ポーランド-ソビエト戦争のヴィスワ川の奇跡の記念日でもあります。(各記念日の詳細についてはリンク先のwikipedia参照のこと)
 要するに、キリスト教の重要な行事と、国の勝利記念日があわさった大事な国民の祝日だということ。

毎年8月15日は夫の祖母の家で親戚の集まりがあり(時期的にもお盆みたいです)、私たちもトルンから戻ってきました。 食事会のあと、この村で軍隊記念日の催しものがあるというので、いとこたちと行ってきました。

 8月15日軍隊記念日のポスター・・ものものしいです

当時の軍服をきてキャンプを張っていた衆

 初めて知ったのですが、この夫の実家があるシロンスク地方の小さな村は、第二次大戦中ポーランドとドイツの国境だったそう。そのため、その<国境>には国境警備用の要塞バンカーがあったそうな。昨日は、古い戦車が子供をのせたり、軍人の服をきた(ボランティア素人w)人たちが当時のキャンプの様子を再現したり、要塞見学をさせてくれたりしていました。ワルシャワなどではおそらく軍隊パレードなどがあるのでしょうが、、村の軍隊記念日はそこまでものものしくもなく、ゆるい雰囲気でした。

 世界各国の警察や軍隊のワッペン

 古い戦車

軍服のおじさが戦車に乗ってみろというので、(ブログのためだと)乗ろうとしたら10zl(300円くらい)といわれ、即降りました・・村の子供たちはたのしそうでした。。

 さて、聖マリア教会があるおばあちゃんの住む隣村では聖母の記念日にあわせお祭りが開かれます。ポーランドの夏祭りは、聖母の日なんだなぁと文化の違いを実感。

 おもちゃの露天を中心に道いっぱいに子供がすきそうなお店が並びます。日本の夏祭りと違い食べ物系がクッキーやキャンディ屋さんくらいしかないのが、残念・・

 風船。ハローキティは(本物かそうでないかにかかわらず・・)今やなんにでも登場

 飴屋さん。グニャグニャした着色料満点!香味料満点!の子供が大好きなお菓子

ポーランドにも射的

横の広場には移動遊園地やポニーやロバに乗せてくれるところなどもあり、子供たちは本当に楽しそう。この日地元の人たちで大賑わいのポーランドの夏祭りは、日が暮れるとともに子供たちは家路に、大人人口が増えウォッカがあちこちで振舞われダンスがはじまり大人のお祭りにかわるそうな・・私は早めにお暇しました。



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2011/08/10

Mihailo・Bilas フツルの幸せなタペストリー

8月末に再度ウクライナに行くので、今は調べ物をしたり現地の職人さんにコンタクトを取ったりしています。ウクライナには4月にもコウォミーヤのピサンキフェスティバルの為に行ってきましたが、今回はピサンキ以外にも、フツル民族の伝統文化・フォークアートなどを求めて彼らが住むウクライナのカルパチア山脈のふもとの町や村・お祭りを訪ねてこようと思っています。

フツル民族はカルパチア山脈周辺に住む民族でウクライナ民族とも、ポーランド民族、ルーマニア民族とも違う独特の文化や伝統をもち、刺繍、織物、陶器、木工細工、もちろんピサンキなどにおいても崇高な芸術作品を多く残しています。
本日はそのフツル民族の人々の活き活きとした生活や伝統をタペストリーに織り込んだ芸術家であり、私が大好きなタペストリー作家МихайлоБілас(ミハイロ・ビラス)の作品をご紹介します。

ミハイロ・ビラスは1924年、イヴァーノ=フランキーウシク州カルパチア山脈のふもとの村クレホヴィツェに生まれます。リヴィヴ芸術アカデミーで織物を学び、在学中の1955年には既にウクライナ人民芸術賞を受賞し、1967年にウクライナ国家芸術協会の会員となります。彼の作品は、ウクライナ各地の美術館を始め、ポーランド、ドイツ、ルーマニア、アメリカ、カナダ、インドなど海外でも展覧会が多くひらかれました。
 
 フツル民族の家族


フツル民族の作る陶器に使われる緑・黄色・茶の組み合わせで織られているタペストリー

こちらも同様にフツル独特の3色カラーで織られた聖母子

結婚式。結婚するカップルは、パンと塩の歓迎を受けている。「パンは食卓にいつでも食べ物を、塩は結婚生活に味わい」を意味している。

 イースター。イースターのバスケットを持って教会に集まる人々。色のついたピサンキや、イコンを飾るルシネークなどがみられる。


 
 トレンビタと呼ばれるフツル民族のホルンをふく男性。トレンビタは伝統的には結婚式や葬式の際、その音が響き渡り多くの人に聞こえるよう吹かれた。

 ミハイロ・ビラスのタペストリーに織り込まれる人々はみなふっくらとしていてとても幸せそうに、踊り、歌い、祈り、おしゃべりをし、微笑かけてきます。素朴で温かいフツルの人々の雰囲気が伝わってきます。

残念ながら、ミハイロ・ビラス氏は既に亡くなられており、新しい作品を見ることは出来ませんが、彼のコレクションを集めた個人美術館が、リヴィヴ州Truskavets (トルスカベッツ)に1992年に設立されました。ここでは、彼の制作したタペストリーの他、ペインティングや人形なども見ることが出来ます。


Museum of Art Mihailo Bilas
Address: Truskavets, Kobzar Sq. 3
Open: 10:00-18:00, closed Monday
Phone: +38 (03247)5-00-02



 




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10月末に東京でフツル民族やウクライナのフォークアートを集めた展覧会を企画中です。詳細はまた決まり次第、お知らせします。どうぞお楽しみに!

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