2010/08/24

ボレスワヴィエツ陶器市



ポーランドの陶器といえば、ボレスワヴィエツの陶器。
手になじむ使い勝手の良い、ぽってりとしたフォルムに、職人さんが一点一点絵付けした、素朴な柄のうつわや道具、置物は、ポーランドのお土産屋さんであれば、必ずと言っていいほどよく見かける、ポーランドを代表する陶芸品です。
ボレスワヴィエツは、ポーランド南西部、ドイツとの国境近くにある小さな町です。この町にいくつもある工房で、世界的に有名な陶器が生産されています。

先週8月18日~8月22日は、このボレスワヴィエツで陶器市が開催されました。ここでは、ボレスワヴィエツの陶器はもちろん、ポーランド内外の陶器アーティスト達が、作品を持ち寄って、出展しています。

私も、最終日の22日に、ポーランド陶器の聖地、ボレスワヴィエッツで、陶器の魅力を堪能してきました。






メイン会場は、ボレスワヴィエッツのリネック(中央広場)

会場には、工房や、お店、個人のアーティストなどが50以上出店していました
一度に様々な工房の商品を見ることができるので、一言でボレスワヴィエツ陶器といっても、ずいぶん工房によって個性があることが、わかります

花柄

目玉

モザイク

舞踏会(塩コショウ)

料理が楽しくなりそう

クリスマスオーナメント

この陶器展には、切り絵展でもおなじみのポーランド、コシャリンの陶芸アーティストKarolina Szelągもお店を出していました。この陶器市に行った目的の一つは、カロリーナに会いに行ったことでもありました。下は、彼女の新作。

<夏の天使>
<ショパンの靴>
陶器の魅力に触れた、一日でした。


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2010/08/20

世界の車窓から クラクフ-ワルシャワ


先日、ワルシャワに行ってきました。クラクフ-ワルシャワ間は、EIC(Express Inter City)という高速列車が走っている為、300kmの道のりを2時間半で行くことができます。車で行く場合は、ワルシャワまでは、まだ高速道路が建設中のため、国道を北上し、4-5時間くらいでしょうか。ガソリン代なども考えると、電車の方が、圧倒的に、安くて(100zl=3000円位 前後)速いです。さらに、EICは、座席指定、空調完備、飲み物、お菓子の無料サービスありという、私が今まで乗ったポーランドの列車の中では、最も優れたラインです(笑)!
もし、もう少し安い列車が、いいという場合は、IR(Inter Regio)という、少し古い形の列車があります。これは、上に書いた、各種サービスがない代わりに、3o分到着時間が遅いですが、40zl=1200円と、とてもお得です。ただ、満席になると3時間以上立ちっぱなしということになりかねないので、始発駅で早めに席を確保することを、お勧めします。

因みに、ポーランドの鉄道の乗換検索は、下記のサイトで行えます。
PKP website: http://rozklad-pkp.pl/?q=en/node/143

さて、クラクフからワルシャワに向かう途中の車窓からの風景を少し

熱かったこの日、青空に白い雲

しかし、雲行きが徐々にあやしくなり

牧場の上も黒い雲がおおい

雨が降り出しました

雨は、すぐに止み晴れ間がすぐに顔をだす

そして、虹が!

到着した、ワルシャワの空は焼けるような夕焼けでした






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職人の手仕事 ~切り絵~


現在、京都恵文社さんにて、開催中の切り絵展ですが、実際に素朴で、繊細、カラフルな、ポーランドの切り絵が、どのようにして、作られているのかを、本日はご紹介します。

ポーランド切り絵は、以前にも書きましたが、羊の毛を刈る、羊毛バサミで切り抜かれています。手のひらからはみ出るほどの、とても大きいサイズのハサミです。
このハサミでまず、下地になる黒い紙を切り抜きます。模様によって、下紙は半分や1/4に折って、パターンを切っていきます。



その後、この下紙(黒)に、鮮やかな色紙を何重にも重ねて行きます。貼り付ける際は、ノリではなく、小麦粉を水に溶いたものを使うんですよ。

Henryka Lus さん

先日、ポーランド切り絵職人のHenryka Lusさん宅にお邪魔した際、切り絵の実演をしてもらいました。この道50年という、職人さんの迷いのない流れるような、ハサミさばきは見事です。動画では、一番小さいサイズの花模様の切り絵を作ってくれています。実際に、職人の手仕事、ご覧ください。





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2010/08/19

ポーランド切り絵の世界展 ~京都にて開催中!~


ポーランド切り絵の世界展、現在は、5月に続き再び、京都恵文社さんで開催中です! 今回は、ギャラリーではなく、ミニコーナーにて、切り絵のみの展示となっていますが、今まで同様、カード、イースターエッグ、額ものなど展示販売しており、とても華やいだ展示となっています!お近くの方はもちろん、夏休みに京都に行くという方は、ぜひぜひお立ちより下さい。店頭では、8月31日までの開催となります。(店頭での会期終了後は、恵文社さんのウェブショップでも期間限定で、販売予定です。)


京都恵文社
8/15~8/31
京都市左京区一乗寺払殿町10
T/F 075-711-5919 営業時間:10:00~22:00 無休
http://www.keibunsha-books.com/gallery/index.html




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2010/08/13

Bunkier Sztuki Cafe ~現代美術とカフェと~


クラクフカフェ事情第3弾は、ギャラリー併設のオープンカフェ、Bunkier Sztuki Cafe(ブンキエール・シュトゥキ カフェ)。このカフェは、クラクフの旧市街をぐるっと囲む緑地公園(プランタ)に面している、オープンカフェで(冬場は、ビニールで覆われ、暖房あり)、市街地にありながら、緑が楽しめるカフェです。又、このカフェが併設されているブンキエールギャラリーは、一年を通して、現代美術の展覧会を中心として行っているギャラリーで、クラクフの中でも、とても面白いギャラリーの一つです。

モダン建築のブンキエールギャラリー

現在は、8月22日まで、Przekleństwa wyobraźni (The Curses of Imagination)という、ポーランドシュールリアリズム、抽象絵画の展覧会を行っています。入場料:6zl

さて、ギャラリーのあとは、カフェへ

アールデコ調の空間。床には、アンティーク絨毯。不揃いな椅子とテーブル。テーブルの上には、レースのクロス。広くて明るい空間なので、散歩途中の人が一人で立ち寄って新聞を読んでいたり、ベビーカーをおしたお母さん同士で話しこんでいたり、朝に一杯のエスプレッソを飲みに立ち寄ったり、仕事の打ち合わせをしていたりと、色々な人が、思い思いの時を過ごしています。

夜は、パブに代わります。クラクフの旧市街で、緑を眺めながら、涼しい風を感じて飲むビールは最高です(旧市街の外れにあるので、お値段も幾分か安いです)。


Galeria Sztuki Współczesnej Bunkier Sztuki
ブンキエールギャラリー・カフェ
Pl. Szczepański 3a
31-011 Kraków
tel.: 12 422-10-52

ギャラリー:火-日11:00-18:00
カフェ:毎日 9:00-24:00



 
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2010/08/11

~It's a Small World~小さな村の小さな世界

切り絵の里、ウォビッツの手前にある、小さな小さな村Sromów(スロムフ)には、いわずと知れた、Brzozowski(ブジョゾフスキ)一家の民芸館があります。この民俗博物館は、農家であり、彫刻家のユリアン・ブジョゾフスキ(1925-2002)氏と、その妻で切り絵家のヴァンダ・ブジョゾフスカ(1931-2003)さんの作品を展示している、素朴で、キッチュな魅力あふれる民芸館です。

田舎の道に突然現れる、ユリアン氏の大小の彫刻の数々。まるで、ファンタジーの世界に迷い込んでしまったような感覚になります

木の上の風見鶏

入口には、ユリアン氏と妻のヴァンダさんがお出迎え(笑)


ユリアン氏が農作業の傍ら、作り続けてきた、彫刻や、からくり人形達を、ここでは、音楽や仕掛けと一緒に楽しむことができます。それぞれのシーンもウォビッツの伝統行事(聖体節)であったり、ポーランドのクリスマスやイースター、歴史的なシーンであったりと、とても面白いです。音楽とともに、一斉に動き出す、人形達は、まるで、ディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールド的世界観です(笑)

息子のボイチェッフ氏がおもむろに、脇のスイッチを入れると、一斉に、人形達が歌とともに動き出します!(上)は、結婚式のパーティーの様子。壁には、ヴァンダさん作の切り絵。とパヨンクと呼ばれる、この地方の天井飾り。

他にも、くるくると踊ったり

兵隊の行進があったり

動きが、早すぎてカメラが追いつかない・・(笑)

こちらは、キリスト誕生の場面。祝福に訪れる人達が回りを列になって歩きます。ウォビッツの民俗衣装を着た、農家の女性だったり、炭鉱夫だったりするところが、みそ。

その他にも、昔の農家の生活の様子などがとてもおもしろく、魅力的に展示してあります。ポーランドの奥の奥。スロモフ村のブジョゾフスキ民俗博物館でした。




Muzeum Ludowe Rodziny Brzozowskich w Sromowie

(スロモフ・ブジョゾフスキ家民俗博物館)

Sromów 11, 99-414 Kocierzew
woj. Łódzkie
tel: 0-46-838-44-72

平日:    9:00-17:00
日曜・祝日:12:00-17:00

注意:冬場(12,1,2月)は、要電話予約。ガイドツアーのため、グループが5人以上揃うまで待たなければならないこともあります。








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