2010/06/10

写真家Rafal Milach <サーカス村の夢の跡>


本日は、ポーランドの写真家Rafał Milach(ラファウ ミラフ)についてご紹介します。

Rafal Milachは、ポーランド南部Gliwice(グリヴィツェ)出身の写真家です。Milachの写真の多くは、旧共産圏の国々の現状や日常、社会問題などを伝えるものです。彼は、中東欧、グルジア出身の10人の報道写真家が参加する、ロシアや旧ソ連圏の国々の現状を訴える国際NGO「Sputnik Photos」の一員でもあります。

Milachが2007年に発表したポーランド Julinek(ユリネック)のサーカス跡地を写した写真<Disappering Circus(消えゆくサーカス)>は、2008年世界報道写真 <芸術&娯楽>部門1位に選
ばれました。





ワルシャワから30Kmほどの村、Julinek(ユリネック)には、1500人以上のサーカス団員(役者から、技術屋、サーカス学校の教師まで)を抱える、巨大サーカスセンターがありました。共産主義時代のポーランドでは、サーカスは貴重な娯楽でした。しかし、ポーランド国内やヨーロッパ中で公演をしたサーカス団も共産主義体制が崩壊すると、経済的に困難な状況に追いやられ、今から10年以上前に、40年の歴史を閉じます。写真家のRafal Milachは、ポーランド片田舎のJulinekのサーカス村跡地に、今は引退した当時のサーカス団員達を集めて、<Disappearing Circus(消えゆくサーカス)>というタイトルで一連の写真を撮りました。





たそがれゆく、哀愁ただようサーカス村の夢の跡です。



ドキュメンタリー動画

Disappearing Circus from x on Vimeo.


Rafał Milach official website(ラファウ ミラフHP) : http://www.rafalmilach.com/





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