2011/12/20

クリスマスの手引き ~切り絵の中のクリスマス~

<クリスマスの手引き>今日は、ポーランドの切り絵で見るクリスマス



昨日ご紹介した<パヨンク>はポーランドオリジナルのクリスマスの飾りでしたが、切り絵が盛んだったウォビッツやクルピエ地方の民家では、切り絵も華やいだ雰囲気を作り出す部屋のデコレーションとしてクリスマスに向けて女性たちが準備し、部屋に飾り付けをしました。

こちらは、クルピ絵地方の古民家の祭壇の様子。マリア像や聖母子像を囲んで切り絵や花、パヨンクが鮮やかに飾られています。

クリスマスやイースターの日は特に入念に飾り付けをしたそうです。

切り絵は、ニワトリや花などのモチーフが有名ですが、村の人々の生活の様子を描いたKodryとよばれる切り絵にはクリスマスの様子も登場します。




Grażyna Głądka(グラジナ・グワドカ)

 
Grażna Gładka
Grażna Gładka

下はキリスト生誕の場面を描いたHelena Miażekさんの作品。ベツレヘムの星がイエスの誕生を知らせます。ポーランドでも24日の夜、一番星が見えるのを待ち、家族が食卓を囲みクリスマスイブの夕食を始めます。

Helena Miażek

Helena Miażek





こ ちらは、このブログでも以前ご紹介したウォビッツに近いSoromów(ソロムフ)村にあるブジョゾフスキ家の民芸館。切り絵ではないんのですが、キリスト生誕場面の ショプカを囲んで東方三博士やそれにつづいて村の人たちが祝福に訪れている様子。切り絵でもそうですが、キリスト誕生の祝福に来るのがウォビッツの民族衣 装を来た村の人達であるのが微笑ましいです。
 カードの小さい作品ですが、こういう脱力系もなかなかいい味だしてます
  


ちなみに、現在来年山梨の富士川・切り絵森美術館さんで開催する<ポーランドの切り絵展>の準備をしています。本日ご紹介したヘレナさんやグラジナさんのクリスマスの作品も展示予定です。詳細はまた後日お伝えします!





クリスマスまであと5日

明日は<一年の計はクリスマスにあり>
~ポーランドクリスマスの迷信、言い伝え~☆彡







<ヤノフ村の織物展~ポーランドの小さな村から、ぬくもりを紡ぐ手仕事~> 
 Presse   

2011.12.2(金)-12.15(木)
札幌市中央区南6条西23丁目5-3
Tel: 011-299-7550 

営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜日
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プレッセさんでの織物展は、大好評のうちに終了しました!
1月は東京、2月は京都で開催します。ぜひポーランドの古き良きフォークアートを見にいらしてください。 
■チェドックザッカストア 
 2012.1.6(金)-1.22(日)
東京都千代田区東神田1-2-11
アガタ竹澤ビル404
 Tel03-6240-9500
営業時間12:00-19:00
 定休日期間中無休
京都恵文社一乗寺店
2011.2.1(木)-2.14(火)
京都市左京区一乗寺払殿町10
Tel: 075-711-5919 
営業時間:10:00~22:00 
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2011/12/19

クリスマスの手引き ~ポーランドのクリスマスツリー・パヨンク~


今週末は、クリスマス。カトリック教国のポーランドでは、キリストの誕生を祝う一年で最も大切な祝日です。又、ポーランドのクリスマスは日本のお正月同様、家族で祝う行事です。

さて、クリスマスウィークに突入した今週は、昨年に引き続き、<ポーランドクリスマスの手引き>をお送りしたいと思います。(昨年の記事はコチラから)

 今年のテーマはフォークロア・クリスマス。古き良きポーランドの田舎のクリスマスやクリスマスのフォークアートをお伝えします。

 今 日は、Pająk(直訳:蜘蛛クモ)の話。Pająk(パヨンク)は、ポーランドの農村の家庭でみられた天井からつるす部屋のデコレーションです。上の写 真は切り絵で有名なウォビッツの農村の室内の様子。天井からさげられた色とりどりの花で飾られたくす玉シャンデリアのようなものがパヨンクです。

パヨンク(蜘蛛)という名前は、その姿からでしょう。ライ麦のわらを糸でつなぎあわせ、色紙で作った花や豆や雑穀などが装飾に使われました。


ク リスマスの飾りといえば今は、もみの木のクリスマスツリーが一般的ですが、パヨンクは、クリスマスツリーがまだポーランドに入ってくる前の19世紀ころま で農村の各家庭でクリスマスやイースターの祝日の飾りとしてつくられてきました。 まさに、ポーランドのクリスマスデコレーション。行事によって飾り付けも変えられ、イースターの際は花、クリスマスは星やボンブキが飾られました。


この装飾品はポーランド全土の農村で見ることが出来ました。こちらは、ペインティングアートで有名なザリピエ村の古民家の室内。ザリピエのペイントにある花のモチーフのような色とりどりの花が重なりあった豪華なパヨンクです。


 豆や雑穀を糸に通して作ってあるパヨンク。パヨンクはクリスマスに向けてつくる飾りであると同時に、豊作や幸福を祈る飾りでもありました。
昨年ポズナンのStary Browarという大型ギャラリーでポーランド各地のパヨンクを集めた企画展がありました(Stary Browarの記事はコチラから)。以下StaryBrowarで展示されていたパヨンクの写真。(画像元地方地方で、特徴がありとても面白いです。







 この企画展は現代に忘れかけられている民芸品パヨンクの歴史や価値を示すと共に、ポーリッシュデザインとしてのパヨンクを現代のデザインに生かして欲しいという狙いがあったそうです。

確かにポーランド各地のパヨンクのデザインは華やかさ、繊細さ、又ちょっと他にはない奇抜さなどが見て取れます。 クリスマスにパヨンクを作って飾っていたポーランドの農家、現代のクリスマスツリーよりも華やかでで明るい気がします。
現代のクリスマスデコレーションはは完全にクリスマスツリーに取って代わられたパヨンク。残念なことに一般的には飾られておらず、今は民俗博物館や民芸市などで見るのみです。実用性を失ったとしても、その華やかで独特なデザインだけでも受け継がれて行って欲しい、と思います。

ちなみに、クリスマスツリーはクリスマスイブ24日直前に飾るのがポーランドの家庭では一般的。そうしてツリーは1月いっぱい飾り続けます。日本のようにお正月飾りがないので、ずっとそのままでいいんですね。

次回は、ポーランド切り絵で見るクリスマス☆彡


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2011/12/12

ポズナンの雑貨祭


先週末、ポーランドのポズナンで行われたFestiwal Sztuki i Przedmiotów Artystycznych(通称:雑貨祭り=SLOWART 命名)に行ってきました。これは、毎年12月のクリスマス前の週末に行われるポズナンの(幕張メッセのような)展示場を使用した大規模なイベントで、主に ハンドメイドの雑貨を作るアーティストたちが集まるマーケットです。
私がよく行くフォークロアな人々が集まる民芸市とは違い、ポーランドの今流行っているであろう雑貨の数々を見て歩くことが出来ました。


ポー ランドの大きな都市には「お土産やさん」は結構あるのですが、「雑貨屋さん」があまりないと感じるのは私だけでしょうか。クラクフにはカジミエシュ地区な どに雑貨屋さんやアンティーク屋さんが幾つかありましたが、私の今暮らすトルンにはあまりその手のお店がありません。雑貨というのは、一般市民がある一定 の生活基準が満たされてから、需要や購買意欲がでてくるものなのかもしれません。

そういう意味では、ポーランドもこれから何年か中には雑貨ブームが来るかも、しれません。そんなことを思いつつ、、ポーランドの「雑貨」を眺めていました。


陶器作家さんの作品









 

ぬいぐるみコーナー
左はクリスマスツリーのオーナメント

服飾品コーナー
フェルト製品が人気の様子

 




アクセサリーコーナー
右のは薄い木の板を電ノコで細工したイヤリング。ポーランドで漢字は全体的に人気・・

下は陶器のビーズ。色合いが渋くてとても素敵でした。
 
私が一番気に入ったトリ笛

 ウォビッツ切り絵インスピレーション系携帯ケース

 レースのオーナメント

 リプスクのピサンキ

と・・・モダンハンドメイド雑貨を見に来たはずが、結局数くないフォークロア系の出展ばかりに目がいってしまい、写真も気づいたらほとんど民芸写真ばかりになっていたという私の雑貨祭り体験でした。。
ポーランドの雑貨文化(「アート」でも「アンティーク」でもなく<雑貨>)はまだ若い感じがしますが、この雑貨祭りに出品していた若いデザイナーの人たちがこれから頑張っていくのでしょう。ポーランドの発展に合わせてこれからの発展が楽しみな分野でもあります。


下記、日本の人気雑貨店でのポーランドの織物展もどうぞよろしく;)

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