2014/01/17

ヤノフ村5人の織手を訪ねて 1


現在東京チェドックさんで開催中のヤノフ村の織物展,3年目をむかえる今年もとてもご好評をいただいております。

今年もヤノフ村の5人の織手さんを始め、ヤノフのとなり村の2人の織り手さんに作品を織って頂いています。伝統的な織物ですが、よくみていると、どの織手さんの織物も個性的で、表現豊かな織物です。

2枚、3枚と複数買いされるお客様は、気づいていなくても大抵おなじ織手さんの織物を手にとっているということも。自分の好みに合う織物や織手さんをみなさん真剣にえらんでいらっしゃるようです。


本日は、2012年に掲載した、ヤノフ村に残る5人の織り手の話を新しい織物の写真合わせて再掲します。


ポー ランド織物の村、ヤノフには現在5人の織手さんがいらっしゃいます。逆に言うと現在はもう5人の織り手しか残っていません。残念ながら若者は近くの町に働きに出 てしまったり、労働時間に対して採算が合わない織物の継承にはなかなか振り向かないのが現実のようです。代々母から娘へと伝えられてきた伝統の灯火が消え ようとしています。

そんな貴重な織物を現代に受け継ぐ5人の織り手さん

Teresa Pryzmont(テレサ・プリズモント)さん

テレサさんの工房

テ レサさんは、ヤノフ村一番のベテランの織り手さんです。機織りは10代のころにお母様から教わったそうです。テレサさんの家の敷地内にある工房には大中小 3機の機があり、10cm角の小さなコースターから、2m以上の大きなタペストリーやベッドカバーまでテレサさんに織れないものはありません。伝統的な星 や植物がモチーフの幾何学模様から、現代的なテレサさんオリジナルの猫や怪獣柄なんかもユニークで面白いですよ。テレサさんの工房では、地元の小学生をむ かえてワークショップなども行なっています。

テレサさんの作品 冬の森

 生命の木




人気のコースターはすべてテレサさんが織ってくださっています。


 Ludgarda Sieńko(ルドガルダ・シエンコ)さん

 
ル ドガルダさんもこの道40年のベテランの織り手さんです。ルドガルダさんの織物はアースカラーの織物が多く、とにかく動物が素敵です。現在チェドックさん で開催中の展示でも一番目立つ大きな織物(正面壁にかけてある130cmx80cmの織物)を織ってくれたのがルドガルダさんです。


ヨーロッパバイソンやヘラジカが描かれているこの織物はヤノフ村からほど近いビアウォビエジェの森(森のバイソンの話はコチラか ら)の動物たちを描いたタペストリー。ヨーロッパ最後の原生林とよばれるビアウォビエジェの森には野生のヘラジカやヨーロッパバイソンが暮らしています。 木にトリが歌い、花や果実をつけた森の木々が美しい、素朴で幸せな雰囲気のタペストリーです。近くで見ると動物たちがとても可愛く、遠くからみるとジオメ トリックで斬新なデザインにも見える素晴らしい織物です。

 その他、コチラもルドガルダさんの作品。どれもとても素敵です。




こちらは今年のDMにもなっている織物。村の農村風景がところ狭しと織られている大作。

次回は、アリチアさん、フィロメナさん、ダヌータさんの紹介を載せます。

期間:1月7日(火)-1月26日(日)
   
■チェドックザッカストア浅草■
-3Fギャラリー・ハーチェク-
東京都台東区駒形1-7-12
Tel:050-3596-9500
営業時間:12:00-19:00
定休日:期間中休みなし


SLOWART在廊:1月7日(火・初日)、12日(日)、19日(日昼ごろ)、26日(日・最終日)
ご質問、ご要望、ご注文、織手さんへのメッセージなどなどありましたら、ぜひお声をおかけくださいませ。

もちろん、メールなどでもお問い合わせください。
info<アットマーク>slow-art.pl
↑<アットマーク>を@に変えてくださいね。


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2014/01/12

SLOWARTxヤノフの織物 バッグプロジェクト!


ヤノフ村の織物展@浅草、おかげさまで、3連休中もたくさんのお客さんにお越しいただいています。私も今日はお店に行ってきました。DMを見てきてくださった方々、来てくれた友人・知人のみなさん、どうもありがとう!織物をみながらたくさんお話しができて良かったです。



さて、今年の東京の展示では新たに、SLOWARTがオリジナルで作った、ヤノフ村の織物バッグが並んでいます。

タペストリーが中心のヤノフの織物、実用的に使いたいという声も多く、今年は企画段階からバッグを作ってみたい!と思っていました。

ただ、織物のサイズは、柄や織手さんによってまちまちだし、色も柄も一点もの。というのがヤノフの織物のいいところなので、そこは画一化してしまいたくない。そうするとバッグもひとつひとつが大きさも形も変わってきてしまうので、難しいなぁと。どうしようかと思っていたところで出会ったのが、オーダーメイドでバッグを作っている、ポズナン在住のバッグ屋さん。アグニエシュカ。

シンプルな見た目だけれど、一点一点ハンドメイドのしっかりした作りの彼女のバッグは、ヤノフの織物にぴったりでした。それに、「どんなサイズでも形でも、バッグにするよ」との心強い言葉をもらい、プロジェクトが始まったのでした。


アグニエシュカから送られてきた生地サンプルを織物にあてて、それぞれの織物に合う生地を選びました。途中おじゃま虫もやってきました。生地は、桃の肌のようなつやのあるアルカンタラという、スエード生地。毛織物との相性はぴったり。



派手になり過ぎないように、織物が引き立つように、アグニエシュカと相談しながら、試行錯誤しながら選びました。

織物が様々な色形なので、バッグもそれに合わせて数種類のフォルムで作ってもらうことにしました。

相談をかさねて、出来上がってきたのがこのバッグたち。一挙公開。















どれも素晴らしい出来ではありませんか!どこにもない、織物もバッグもなにからなにまで、Hand Made in Polandの一点もの、オリジナルバッグです。サイズは少し大きめ、とても軽い仕上がりです。仕事やお稽古ごとようはもちろん、小旅行用にも使えそうです。私は今はマザーズバッグとして使っています。

ヤノフの織手さんにも好評でした。

どれも、店頭で販売していますので、お手にとって見てみてくださいね。姿見もおいています。

期間:1月7日(火)-1月26日(日)
   
■チェドックザッカストア浅草■
-3Fギャラリー・ハーチェク-
東京都台東区駒形1-7-12
Tel:050-3596-9500
営業時間:12:00-19:00
定休日:期間中休みなし


SLOWART在廊:1月7日(火・初日)、12日(日)、19日(日昼ごろ)、26日(日・最終日)
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2014/01/10

織りつむぐ村の暮らし


浅草ではヤノフ村の織物展が初日から好評開催中です!今回は「織りつむぐ村の暮らし」と題して、小さな村の小さく温かな暮らし織った作品を沢山ご覧いただけます。


その中からいくつかの作品をご紹介します。


上の作品は、今回の展覧会で最も目を引く作品、アリチア・コハノフスカ作「春」です。

これは、アリチアさんの春夏秋冬の4連作の中からの一枚。

ポーランドの春は、イースターの訪れとともにやってきます。長い冬が終わり、野に草花が咲き始める春、ポーランドの人たちが待ちわびていた季節です。人も、犬もネコも家畜の鳥達もみんな花咲く野で、楽しそうに過ごしています。左端に見えるのは、コウノトリ。春になるとアフリカ大陸から子育てにポーランドにやってきます。中央下は「スミングスディングス」とよばれる、イースターの次の日に行われる、男性が女性に水をかける遊び。みな春の訪れをこころから楽しんでいる様子がみてとれます。


こちらは、ダヌータ・ラドゥルスカ作「夏至祭」
エメラルドグリーンと黄金色の糸で織ったこの作品は、夏至の夜未婚の女性たちが花冠を川にながして結婚を占う華やかな夏至祭の様子を織ったものです。花が流れる黄金色の水辺で妖精が踊っているような幻想的な作品です。

村の農作業の様子を織った作品もたくさんあります。



ベルナルダ・ロシチ作「朝の日課」


ベルナルダ・ロシチ作「井戸くみ」



養蜂農家


ルドガルダ・シエンコ作「農家」


ルドガルダ・シエンコ作「農家」



ルドガルダ・シエンコ作「キノコ狩り」

村の結婚式やお祭の様子を織ったものもたくさんあります。バイオリンやアコーディオンの音が今にも聞こえてきそうな陽気なものばかりです。



アリチア・コハノフスカ作「祭り」


ベルナルダ・ロシチ作「村の踊り」

ちょっとめずらしいコチラの作品は、コレンダとよばれる、クリスマスの日の聖歌隊を織ったもの。田舎ではこうした(ベツレヘムの)一番星をもった聖歌隊が家をまわり、聖歌を歌います。


ベルナルダ・ロシチ作「コレンダ」




最後にこれも大作。ダヌータ・ラドゥルスカ作「私の家」



大きな農地をもつダヌータさんのお宅は、農地と林の中をぬけていったところにあります。旦那さんが、長年かけて作った果実の木と花が咲き乱れる素敵な庭。自分のところで食べるためのミルクをしぼる一頭の牛と、たまごをとる鶏を世話しています。林の中には、うさぎや鹿、イノシシや鳥など身近な動物たち。人も動物も一緒に暮らす穏やかな風景です。

これらの作品はすべて、浅草のチェドックザッカストアで展示・販売しています。
その他にも、一点ものの素晴らしい作品がたくさんあります。どの織物にもストーリーがあり、見ていると、ヤノフ村に心が飛んでいきそうになりますよ。

3連休はヤノフ村の織物展へ。私も12日(12:00-17:00頃まで)、在廊予定です。


期間:1月7日(火)-1月26日(日)
   
■チェドックザッカストア浅草■
-3Fギャラリー・ハーチェク-
東京都台東区駒形1-7-12
Tel:050-3596-9500
営業時間:12:00-19:00
定休日:期間中休みなし


SLOWART在廊:1月7日(火・初日)、12日(日)、19日(日)、26日(日・最終日)
ご質問、ご要望、ご注文、織手さんへのメッセージなどなどありましたら、ぜひお声をおかけくださいませ。

もちろん、メールなどでもお問い合わせください。
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