2013/01/12

ヤノフ村の織物展2013 ~ポーランドを織る1 森・お祭り~



Ludgarda Sieńko 作

ヤノフ村の織物展@チェドックザッカストア、おかげ様で大変好評のようです。昨年の倍、用意していたクッションも、すでに在庫が半分になってしまいました。お店からの報告を受けて、今日急いで織手さんに、追加の注文を出しました!

短期間ですが、ヤノフのおばあちゃんたちが一生懸命織ってくれるはずなので、京都の展示の際には出来立てホヤホヤの商品も並んでいる予定です。

ヤノフの織物には、ポーランドの風景や動物たち、田舎の人達の生活の樣子などが織り込まれているのが魅力です。

今日は、ヤノフの織物に織られているポーランドの良き風景を一緒にご紹介しましょう。


ヤノフの織物によく登場する、動物たち。ヤノフ村の南にある、ポーランドとベラルーシの間にまたがる、ヨーロッパ最後の原生林とよばれる、ビアウォヴィエジャの森の動物たちです。私も、自転車旅行をした際に行ってきました。とてつもなく広い森林地帯で、ヨーロッパバイソンやヘラジカやキツネ、狼やいのしし、様々な鳥類などが生息しています。


ヘラジカ。ムース。鹿でもトナカイでもなく、ヘラジカ

ビアウォヴィエジャで唯一、野生を目撃できたいのこさんたち




特に有名なのは、バイソン。ヨーロッパバイソンは、昔は、ヨーロッパ中に生息していましたが、狩猟により野生種は1919年に姿を消します。その後、動物園などで飼育されていたものを増やし、野生に戻す試みが、ポーランドなどで行われ、現在800頭のヨーロッパバイソンが、野生としてビャウォヴィエジャの森に生息しています。大きいものでは、体長3m、 体重920kgにもなるそうです。
(森林保護区で見たバイソン。この日はすごく暑くて木陰でぐったりしてました。なんか迫力がなく大きい牛みたいだった・・・)

ということで、ビアウォヴィエジャの織物



Alicja Kochanowska 作

ヘラジカの写真をみてからこの織物見ると、すごく特徴をとらえてるのがわかりますよね。イノシシもかわいいでしょ。この織物はアリチアさんの今年の新作で、とても気に入ったので、何枚か色違いで織ってもらいました。

Ludgarda Sieńko 作

Ludgarda Sieńko 作

トリにヨーロッパバイソン!

ヤノフの織物には、人々の生活の樣子もたくさん織られています。ヤノフ村があるポドラシェ地方の民族衣装を着たひとたちのお祭りの樣子。アコーディオンやバイオリンの音にあわせて男女で踊ってますね♪

Alicja Kochanowska 作

まさにこんな感じ



ヤノフの織物には、ポーランドの風景がそのまま織り込まれていることがわかりますよね。ただ、織物自体もそうですが、ポーランドのこういう風景もなくなりつつあるんです。織物の伝統も、この風景も、資料集の中の物だけにならぬよう、どちらも長く続いていって欲しいものです。

一枚一枚の織物に描かれた、古き良きポーランドを感じてみてください。

ポーランドを織るシリーズ2に続きます。


ヤノフ村の織物に関する昨年の記事はコチラ

ヤノフの織物に関する、お問い合わせ・ご注文は:infoアットslow-art.pl(アットを@に変換してください)までお願いします。


「ヤノフ村の織物展2013」好評開催中です!

■チェドックザッカストア 
 2013.1.5(土)-1.20(日)
東京都千代田区東神田1-2-11
アガタ竹澤ビル404
 Tel03-6240-9500
営業時間12:00-19:00
 定休日期間中無休

京都恵文社一乗寺店
2013.2.15(金)-2.28(木)
京都市左京区一乗寺払殿町10
Tel: 075-711-5919 
営業時間:10:00~22:00 
定休日:無休
http://www.keibunsha-books.com/

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