トルンの民族博物館で今月末まで開催中の<Peace Love i PRL>という展覧会に行ってきました。今回は、この展覧会の会場で、1歳半までの赤ちゃんの為のワークショップをやるというので、私の1才4ヶ月の娘を連れて。
この展覧会のテーマはポーランドの60年台、70年台の若者のヒッピー・ムーブメントに。灰色の共産主義社会から、カラフルなアメリカに憧れ、新たな価値を模索する、当時の若者たちの価値観が詰まった展覧会でした。一つ一つの部屋の作りこみもしっかりしていて、当時を知らない私もタイム・トリップした気分に浸ってきました。
当時の典型的なアパートの一室の様子。いまとなっては、東欧雑貨屋さんのようなノスタルジックな雰囲気でとてもかわいかったです。
ワークショップでは、イスやソファーに座ってみたり、テレビをつけてみたり、当時の本をめくってみたり、生活の体験を。
ティーネージャーの部屋。正面の壁の右側のNiemenというのは、60年台から活躍していたポーランドのロック歌手、チェスワフ・ニエメン。長髪にカラフルな装いでヒッピーの代表的な存在でした。壁にはその他にもビートルズなどたくさんの写真。
ワークショップの娘はパンダが気になってしょうがなさそうでしたが・・
当時のロックバンドの写真コーナー。当時人気だったLP版がたくさん飾られているコーナーもあり、赤ちゃん集団は、学芸員の方の許可のもとレコードを引っ張りだして遊ばせてもらいました。
こちらは、70年台のキオスクの様子。雑誌はもちろん、文房具や子供のおもちゃ、日用雑貨品など当時の人達が使っていたものがどんなものだったのか、ひと目で分かるようになっていました。これも今では東欧雑貨屋さんでプレミアものの雑貨品ばかりなんだろうなぁ・・
当時のバー・カフェの様子。オランジャーダという、オレンジ味の甘い飲み物がよく飲まれていたよう
映画館。たくさんの手描きポスターの数々
当時の中央トルン駅。機関車だったんですね。たくさんの荷物をもって若者たちはロックコンサートやヒッピーキャンプにでかけました。
赤ちゃん集団はここでも荷物の中味などをあさらせてもらい・・・
最後は、ヒッピーキャンプ体験。当時のフォークソングをギターで弾き語りしているのを聞いたり、一緒に踊ったり、寝転がって愛と平和を語ってみたり笑、私にとっても、娘にとってもなかなか楽しいワークショップでした!
Lokalny pejzaż kontrkultury. Peace, Love i PRL
Muzeum Etnograficzne im. Marii Znamierowskiej-Prüfferowej w Toruniu
Wały gen. Sikorskiego 19 , 87-100 Toruń
http://www.etnomuzeum.pl/kontrkultura