2015/12/23

新作続々ヤノフ村の織物展@徳島・東雲


ヤノフ村の織物展は、現在徳島・東雲さんで開催中です。

≪ヤノフ村の織物展@徳島東雲≫

2015年12月19日(土)~2016年1月11日(日)
徳島市末広4丁目8番43号1F
Tel 088-612-8828
Open 12:00~19:00
定休日 木
Web http://note.sinono.me
Mail life@sinono.me
FB www.facebook.com/sinonomestore
年末31日18:00まで営業
新年は元旦より営業(18:00まで)

東京で開催の際にお客様の声をいただいて作った新作のバッグも並んでいます。ルドガルダさんが織ってくれた織物に木製や革のハンドルがついた、一つ一つ糸から手作りのバッグです。



たくさんの新作の織物もお届けしています。こちらはダヌータさんのマズーレ柄(幾何学模様)の作品。







また、今回カロリナさんが少し大きめのコースター(20㎝x20㎝)をつくてくれました。1600円+税です。大き目のマグをおいても柄が見て可愛いし、スープボールやお鍋敷きにもできます。もちろん小さいタペストリーとしても♡




全開のつむぎ雑貨店さんですでに売り切れてしまっていたアリチアのアルパカとシルクのショールも追加で織ってもらっていたものが届いています。マズーレの伝統的な柄を復刻したこちらの手織りショールはとてもいい肌触りで人気です。




≪ヤノフ村の織物展@徳島東雲≫

2015年12月19日(土)~2016年1月11日(日)
徳島市末広4丁目8番43号1F
Tel 088-612-8828
Open 12:00~19:00
定休日 木
Web http://note.sinono.me
Mail life@sinono.me
FB www.facebook.com/sinonomestore
年末31日18:00まで営業
新年は元旦より営業(18:00まで)

2015/12/22

美しいポーランドキリムのルーツを探して


古いキリムに出会いました。

私にこれを売ってくれた人は、1930年代のクラクフのキリムだと言っていました。

1800年代後半から1900年代にかけて、ポーランドにはジャガード織機をはじめとする手織りの中規模の工房がたくさんありました。でもクラクフにこのような織物を作っていた工房があったとは、初耳でした。それに何年もポーランドの民芸に携わっていて、あまり見かけたことのないキリムでした。

気になったら調べてみるが私の鉄則。さて、この織物はいつの時代に誰が作ったものなのでしょうか。

ヒントは、クラクフの1930年代のということ。



そして気になったのは、この柄。いまも民芸品の模様などにみられるような、山岳地方のエスニシティを強く感じました。



そしてポズナンの国立美術館所蔵の18世紀~20世紀のポーランドキリムなる今は廃盤の本を手に入れ、調べてみると、ヒット!



これは、どうやら1886年から戦後にかけて、当時ポーランド(現在ウクライナ)のグリニアネというところの工房で作られたキリムだということがわかりました。



1930年代のクラクフといえば、ポーランド第二共和国時代。戦前でまだ国境がいまのように西に動く前で、リヴィウをはじめとする西側のウクライナがポーランドの土地でした。現在のクラクフがあるマウォポルスカ県は、クラクフがある西マウォポスルカとリヴィウがある東マウォポルスカに分けられていました。私にこの織物を売ってくれた人がクラクフの織物だと思っていたのもそのためかと思われます。

当時グリニアネの織物は大変人気があり、1900年代初めには、アメリカやブラジルにも輸出されていました。また1900年のパリ万博にも出展されています。



各地からの注文にこたえるため、様々なパターンがデザインされました。その中でも、山岳地帯のそばにあったグリニアネの特徴として、ザコパネやフツル、ブコヴィナ、ポドハレなど様々な山岳民族の伝統的な文様がデザインに活かされました。また当時のアールデコの流れもデザインの中からみてとれます。

1945年に戦争がおわり、国境が再び西に動いた時にはこのポーランドの工房はなくなってしまったようです。

こんな織物にもポーランドのたどってきた時代の爪痕があったなんて考えもしませんでした。

この伝統的なキリムが今日も多くの人の記憶に残っていないのは、ポーランドの民芸全盛期だった1950年代~1980年代にはすでにもうポーランドの土地のものではなくなっていたからなのです。当時様々な民芸品をあつかっていたCepeliaでさえ、取り扱いをしていなかったものでした。
それでもパリの万博にポーランドの芸術品として出品され、大きな評価をうけ、世界中に販売されていた織物が、激しい時代の流れに翻弄されなくなってしまったというのは、大変悲しいことです。



ただ、今もこの土地のウクライナの人たちが織物の伝統を引き継いでいるとのこと。いつか、行ってみたいなぁと1930年に織られたキリムをみて思ったのでした。















≪ヤノフ村の織物展@徳島東雲≫
明日12月19日(土)から徳島の東雲さんでヤノフ村の織物展が始まっています。昨年お世話になったレテンカさんの階下の店舗です。10月から始まった今回の巡回展は、浅草、仙台でも大変好評をいただき、いままでにないお客様のお越しになっています。
ヤノフ村では、追加の織物を織る機の音がどこの工房からも鳴り響いています。今回もヤノフ村から新作が届く予定なので、合わせてごらんくださいませ。四国の方、関西の方のお越しをお待ちしております。
2015年12月19日(土)~2016年1月11日(日)
徳島市末広4丁目8番43号1F
Tel 088-612-8828
Open 12:00~19:00
定休日 木
Web http://note.sinono.me
Mail life@sinono.me
FB www.facebook.com/sinonomestore
年末31日18:00まで営業
新年は元旦より営業(18:00まで)


2015/12/06

仙台つむぎ雑貨店さんでの織物展も好評です!



前回の投稿からまた日にちが空いてしまいました(もうここ最近の常套句・・)。その間に日本からポーランドの自宅に戻ってきて、ボレスワヴィエツへ取材のお付き合いで行って来たり、もちろん織物展の準備などをしていました。

さてさて、東京での大大大好評だったヤノフ村織物展が仙台のつむぎ雑貨店さんへ移動して開催中です。ありがたいことに、東北でも引き続きご好評をいただいているようです。

つむぎ雑貨店さんは、ヨーロッパのアンティーク雑貨やバルトのハンドクラフトを扱っている仙台の素敵な雑貨屋さん。ヤノフ村の織物展は今年の春に開催してから、すでに今回で2回目を迎えますが、今回も東北の寒い冬を前にあたたかな毛織物をたくさんの方が手に取ってくださっているようです。



また先日からはつむぎ雑貨店産のウェブサイトで期間限定のウェブ販売(12月13日まで)も始まっています。

ヤノフ村の織物ウェブショップ:コチラから

お送りした250点近い織物の中から店主の鎌倉さんがピックアップしてくださった80点が並んでいます。合わせてごらんください。







(写真はすべてつむぎ雑貨店さん撮影のもの)