2015/08/12

SLOWARTのポーランドお料理教室


9月にポーランド料理のお教室を開催します。日本ではあまり知られていないポーランド料理ですが、私が田舎の工芸家さんやポーランド実家のお義母さんに教えてもらった、おいしいおいしいお料理を現地の食材を使い、ヴウォツワヴェクの食器とともにお届けします。お料理の裏話やポーランドフォーククラフトのお話などもします。たくさんのご応募お待ちしております!


ベルナルダさんのジュレック

おばあちゃんのチョコレートケーキのレシピ

メニュー:
◯スープ:ベルナルダさんのジュレック(ライ麦を醗酵させた白ソーセージのスープ)
◯サラダ:カシャ(雑穀)のサラダ
◯メイン:アニャさんのじゃがいものプラツキ(パンケーキ)ドライトマトとサーモン、チーズのせ
◯デザート:ガリチア風チョコレートケーキ
(当日レシピを差し上げます)
日時:9月26日(土)
1回目:10:30-13:30 2回目:16:00~19:00
(予定時間を過ぎることもあります)各回10名定員
講師:藤田泉(SLOWART主宰 ポーランド住在7年)
持ち物:エプロン、筆記用具、タッパー
場所:東京都大田区ウェルネスコンプレックスlete
www.lete.jp/access.html
費用:5000円
☆お申込み:info@slow-art.pl
ご希望の回をご明記の上お申込みください
*参加者の方に手伝っていただきますが、デモンストレーション中心のお教室になります。
*場所の関係上お子様連れでのご参加は申し訳ありませんが、ご遠慮いただきます。ティーン以上のお子様は大人一名としてご参加可能です。

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2015/08/11

SLOW ARTツアー:農家でとびきり美味しい日曜日


このツアーのもう一つの目的はヤノフ村の織物を育んできた、この土地の大自然を堪能することや、現地の人たちとの交流。この地の人達が紡いできた伝統を目で、手で心で感じることでした。


日曜日のこの日は、テレサさんの工房はおやすみして織手で農家をしているベルナルダさんのお宅にみんなで遊びに行きました。


ベルナルダさんのお宅は、ヤノフ村の隣村コリチンの大草原と小麦畑と林の間にあります。おとうさんと一緒に笑顔で私達を迎えてくれたベルナルダさんの家は家族で農家を営んでいて、乳牛も飼っています。朝しぼりたての牛乳でまずは土地のチーズを一緒に作りました。

バケツいっぱいの美味しい牛乳。殺菌していないフレッシュな牛乳でしか作れないチーズなので、スーパーの牛乳では作れません。


全体が人肌程度になるように、少しだけとって火にかけます。


酵素と塩を加えて、牛乳をまぜ、30分位おき、更にまぜて、40分。牛乳から水分が抜けて、フワッフワのフレッシュチーズが顔を見せました。


それをざるに取り分けて・・・まるでお豆腐づくりのよう。


さらに水を抜きます。これは、チーズ作り用の特別なざる


その間にベルナルダさんちのイチゴ畑に苺摘みに行かせてもらいました。今年は、雨が少なく、暑い日が多かったため、イチゴも甘く、豊作でした。路地のつみたてのイチゴの美味しさといったら!ポーランドのいちごはほとんど有機栽培で、農薬などは使用されていないエコイチゴ。もう畑も最後の方だから好きなだけとっていいよ、とお父さんがいうので、みんなもくもくと(つまみ食いしながら)苺摘みをしましたよ。


農家では、朝の4時から苺摘みをするそう。お父さんがいつも聞いてるラジオの音楽をボリュームいっぱいに流して。


ベルナルダさんの後ろの電柱の大きな巣は、コウノトリの巣。2匹のコウノトリと3匹のひなにみまもられながらの苺摘みでした。


2キロ箱、4個分の収穫!なんという贅沢。


収穫したてのイチゴを、これも自家製のヨーグルトとまぜてお砂糖を少しいれて、シェイク



これはね、私達がいままで飲んだどんなジュースよりも尊く美味しい味がしたんですよ。ほんとうにほんとうに美味しかった!


そしてお昼ごはんの準備、まずは自家製の白ソーセージでジュレック(ライ麦の醗酵スープ)を作ります。本当になにもかも自家製!


参加者のみんなで、ベルナルダさんにポーランド料理を教えてもらいながら、お手伝いをしました。


ポーランドのカツレツ、コトレット。お肉ももちろん、自家製。


出来上がったスープとカツレツ、トマトのサラダと大根のサラダ


ベルナルダさんのお宅のお野菜に、お肉、じゃがいも、こんなに贅沢で滋味深く、とびきり美味しいオビアッド(ポーランドの一日のメインの食事)は初めてでした。


先ほどのチーズも出来上がってきました。さっき牛舎で会ってきた牛がくれたミルクフレッシュなチーズは、ミルクの甘さと木綿豆腐のような食感でこれも夢のように美味しかったなぁ。

自給自足、地産地消。土地の伝統の食事。これぞ究極のスローフード。全部大切にありがたくいただきました。





食事のあとは、もちろん織りも見せていただき、みなさんお買い物もし、本当におなかも心もいっぱいに満たされた一日でした。

愛情たっぷりのおもてなしをしてくださったベルナルダさんご夫婦にはほんとうに感謝。お父さんの「妻のおかげで、日本のみなさんがわざわざ家まで訪ねてきてくれた。妻には本当に感謝してるんだ」という愛情のこもった言葉にみんな感動し、みなお父さんファンになってしまったのでした。

~お知らせ~


このベルナルダさんのジュレック(スープ)の作り方9月に日本でもお伝えします。↓

<SLOWARTのポーランドお料理教室>
メニュー:
◯スープ:ベルナルダさんのジュレック(ライ麦を醗酵させた白ソーセージのスープ)
◯サラダ:カシャ(雑穀)のサラダ
◯メイン:アニャさんのじゃがいものプラツキ(パンケーキ)ドライトマトとサーモン、チーズのせ
◯デザート:ガリチア風チョコレートケーキ

(当日レシピを差し上げます)

日時:9月26日(土)
1回目:10:30-13:30 2回目:16:00~19:00
(予定時間を過ぎることもあります)各回10名定員
講師:藤田泉(SLOWART主宰 ポーランド住在7年
持ち物:エプロン、筆記用具、タッパー
場所:東京都大田区ウェルネスコンプレックスlete
ww.lete.jp/access.html
費用:5000円
☆お申込み:info@slow-art.pl
ご希望の回をご明記の上お申込みください

たくさんのご参加お待ちしております!





2015/08/09

SLOW ARTツアー:ヤノフ村で織物講習開始!なかなか織り始められなーい編


ワルシャワから、長距離バスでポドラシェ県の県都ビアウェストクへ、ビアウェストクについた頃には、ヤノフ村方面へ向かうローカルバスはすでになくなってしまっていたので、ホテルの息子さんたちが迎えに来てくれました。

そして翌日、早速朝からテレサさんの工房で織物講習が始まりました。



この講習では、織りを中心に、糸紡ぎから、整経(せいけい)、綜絖通し、筬通しなど、ひと通りの作業を、一人一台の織機をもち、テレサさんの指導のもと、理解しながら教わり、最後には自分で織れるようになるまでを目指します。
計7日間のヤノフ村での日々。

それでは、はじまりはじまり!


糸車で糸紡ぎ。足で糸車を踏んで回しながら、手で羊毛から糸を引っ張りだしていきます。同じ太さの糸を紡ぎだすことはもちろん、手と足と頭を同時につかわなければいけない作業。糸紡ぎは、羊の毛や植物を人が使うためのモノに変える作業。自然の恩恵をヒトの生活に取り入れる作業であり、すべての基本である糸を紡ぐという作業というのは、とても尊く、糸紡ぎは瞑想の時間でもあるように思いました。


整経:糸の長さをそろえて経糸を準備する作業。二重織りの織物は、たて糸に2色、緯糸(よこいと)に2色の糸を使用します。テレサさんのところにある、この整経ようの道具は100年もの。とてもよく使い込まれている道具でした。


織物の幅にあわせて糸の束を作っていきます。


先ほどのたて糸の束を整経棒からはずして二人がかりで、織機にセットします。


ヤノフ村の織物は<4枚綜絖の織り機>を使用して織ります。綜絖というのは、経糸を上下に開口させるための部分。この4枚の綜絖の糸目ひとつひとつに2色の糸を一本づつ通していきます。


この作業で目を数え間違えていたり、糸がちゃんと綜絖の目に入っていなかったりすると、あとあと織っている時に不具合が生じてきます。集中して数百のいとを通していくのですが、これは目と腰に来る作業!この作業だけで1日以上を要しました。


一人ひとりが自分で、整経を行い、テレサさんと一緒に織機に経糸をセットし、綜絖通しも行っていきました。


糸の色や織物の幅、織りたい柄など参加者の方たちの各々の希望を聞き、それに合わせた経糸をセットしてくれたテレサさん。型にはまった織物講習ではなく、あくまで個人の希望を最大限に聞き入れてくれ、技術にそった指導をしてくださいました。


綜絖の後は、これまた大変な筬通し(おさとおし)を行い、やっとこれで織れる状態になりました。一週間の講習ですが、みんながここまで来るのに2日-3日を費やしました。これで、もし自分で使う分の糸を紡がなければならなかったら・・・と思うと・・織物は、織り始めるまでが8割といわれているそう。織り始めることが本当に大変なのを身をもって知りました。


さぁやっと、2重織りを開始します!



大変な、整経や綜絖通しなどの準備作業ですが、テレサさんの工房を一歩出ればこの光景。心が癒やされないはずがありません。


工房にはこのかわいいテレサさんの孫のマルティンカも飛び回り、賑やかで楽しい日々でした。

次は、難解な二重織りに挑戦していきます。
つづく~


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2015/08/05

SLOWART ツアー:ワルシャワ・王の宮殿とジャガード織機と



ヤノフ村の織物展に来てくださった、たくさんのお客様、本当にありがとうございました。神戸のカチュアさんでの展示が先日終わり、これで、今季の巡回は終わります。
といっても、来季はまた10月から巡回が始まります!新しいプロジェクトがたくさん進行中なので、どうぞ来季もお楽しみに。


ツアーの様子をご紹介すると言っておきながら、あっという間にツアーでヤノフ村に滞在していた頃から1ヶ月がたってしまいました。。

その間には、バルト海の半島ヘルに行ったり、グダンスクのクラフト市に行ったり、湖水地方のマズーれに行ったり・・・ポーランドの夏は短いのです!生きいそいでます。

久しぶりの更新:今日は、一日目のワルシャワの思い出について


ツアーの参加者の方たちには、ワルシャワまで各自で航空券をとってきていただきました。到着の次の朝、私も皆さんのホテルで合流しました。都会ワルシャワ、お上りさんの私だけでは少し頼りないので、この日はワルシャワ在住の友人に案内をしてもらいました。

まずはワルシャワ市民の憩いの公園、ワジエンキ公園へ。この広大な緑の公園の中には、柳の下のショパン像や水上宮殿があります。池や小川、劇場やオランジュリーなどもありとても気持ちのよいところです。


最近改装が行われたオランジュリー、中には小さなコンサートホールもありました


王の宮殿にふさわしく孔雀も放し飼いになっています


昼食を食べたヴェルヴェデーレ。室内は緑がいっぱいで、とても素敵なレストランでした


ワジエンキ公園内にある100年もののジャガード織機をたくさん保有している工房を特別に開けていただき、見学しました。織物ツアーなので、やはりみなさんここでも興味津々


ジャガード織機とはこういったパンチカードに経糸、緯糸を通し、予めきめられた模様を半自動で織っていく織り機のこと。


手織りは手織りですが、上の握りを左右にひっぱると、シャトルがピューンと飛んで緯糸が入ります


オーナーのお話を聞き入る参加者のみなさん。こういった手織りのジャガード織機があるのはポーランドではここだけです。この工房では、王宮や宮殿・大統領府などの装飾品や映画の衣装の布なども制作したことがあるそうです。


19世紀からの文様


この工房で働いていた織手さんたちのシャトル。一人ひとり自分専用のシャトルがあったそう


ここは、織りの他にもピエルニク(ジンジャークッキー)の型なんかのコレクションもあるそうで。これはなんと3年前に作ったピエルニック。香辛料がたくさんはいり、乾燥させるこのクッキーは出来がいいものであれば何十年もほぞんできるのだとか。この3年前のもの、味見していいというので、おそるおそる味見を。なんだかピリピリしました・・


その後タクシーで旧市街へ。少し早足でしたが、ワルシャワ市民が戦後に復活させた旧市街を散策しました。

ワルシャワは大きい街でとても半日でみれるようなところではないのですが、まぁ、ポーランドに来たよということで。次の日からはずーーと田舎なので、都市の雰囲気なんかを味わいました。ワルシャワ在住の友人の協力もあり、効率よく回ることが出来たいちにちでした。

ここからバスに乗ってヤノフ村に出発です。
つづく~


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