2010/12/26

ポーランドクリスマスの手引き ~パレード~

クリスマス、明けて26日

クリスマスの25日は終わったけれど、まだまだクリスマス。ポーランドではお店も役所もすべて引き続き機能停止中です。今日はおばあちゃんがご飯を食べに来て、その後映画「愛を読む人」を女性陣で見ていました。ロマンスとともに、戦後のドイツ人の戦争責任の観念が描かれている作品。特に、おばあちゃんはその時代を占領下のポーランド人として生きたわけで、ポーランド人のこの映画の捉え方は少し複雑なのではないかと思います。

さてさて、話が脱線しましたがクリスマス。今日は、おまけということで。先日クラクフのクリスマスマーケットに行った際に、ステージで行われるキリストの生誕劇の出演者が旧市街をパレードしていたので、その時のスナップショットを。味のある出演者達でちょっと面白いです。

天使ガブリエル、マリア、キリスト、洗礼者ヨハネ。重要人物揃い踏み。年季が入ってて、みんないい感じ。

東方三博士(真ん中女性だけど・・)

よくわからないけど、王様。ハマリ役。

ここからは、クラクフやその周辺マウォポルスカ地方の人々の行進

おじさんいい笑顔。

山岳地方の羊の皮のコートをきた味のあるバイオリン弾き。

ショプカをもって

若者ダンスチーム

中年歌唱チーム

いくつかの記事に分けてお伝えしてきたポーランドクリスマスの手引き。26日の今日をもって終わります。記事は終わっても、ケーキも含めクリスマスのご馳走がまだまだ残っているので、クリスマスディナーリレーは続きます笑



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2010/12/25

ポーランドクリスマスの手引き~教会へ~

いよいよ今日はクリスマス

今日はクリスマス。本当は今日がクリスマス本番なのに、昨日のイブですでに準備し疲れ、食べ疲れたのは私だけでしょうか・・とにかく、今日がクリスマス!イブの日は静粛に過ごし、肉料理も食ず、伝統的な決まりごとの中過ごすポーランドですが、イエスが生まれてしまえば、肉も解禁、お酒も解禁、家族と親戚と友達と過ごし日本のお正月のようなお祭りモードです。とにかく、朝から晩まで食べ続けます。。

豪華な朝食を食べたら教会のクリスマスミサへ。敬虔なカトリック教国のポーランド、日曜日ごとに教会に多くの人が通うのはもちろん、事あるごとに教会が大きな役割を果たします。カトリックでない私でも、家族の行事に付き合って、しばしば教会に出かけます。教会と人々の距離が近いととても感じます。本日のクリスマスミサ、私も教会のショプカ見学という不順な理由のもと付いて行きました。

イエスの誕生シーンを再現したショプカ

ミサ中は、イエスが生まれた時の話をしたり、一年を振り返ったり、キャロルを歌ったり色々。ミサは1時間くらいですが、一日中行われており、立ち見が常にでているほど満席・満員。本当に子供から老人まで街中のポーランド人が出席しています。

ポーランドのクリスマスは、日本の正月三が日同様24,25,26までが本番。ご馳走攻めまだまだ続きます。



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2010/12/24

ポーランドクリスマスの手引き~イブの日には~

クリスマスまであと1日(クリスマスイブ)

ポーランドのクリスマスイブは家族行事。私たちも田舎の実家に帰る途中、フランスナンバー、イギリスナンバー、ドイツナンバーなどの車を道路でたくさん見かけました。ヨーロッパの色々な国にいるポーランド人がクリスマスに合わせて、実家に帰ってくる途中なんでしょう。

クリスマスイブはイエスキリストが生まれる前の日。ポーランドでは、クリスマスイブの日、肉料理を食べず魚と野菜中心の食事をとります。イースターの日の重要な食事が朝食なら、クリスマスイブの日は一番星に合わせて食べる夕食(16時頃)。夕食までは、朝から何も食べないか、少食ですませます。キリスト教徒ではない私も、ポーランド式の純カトリックのイブをポーランドの家族と過ごしました。

机の上には、<突然の客>の為の席を一つもうけます。クリスマスイブの日は、誰でも招き入れるという気持ちを表しています。

夕食のテーブルの上には、十字架とわらとオプワテック(opłatek)。わらはキリストが生まれた馬小屋に因んで。白いウェエハースはオプワテックといい、大抵は、教会で購入します。夕食を食べ始まる前、出席者全員へ一人づつが祝福の言葉(幸せや健康を祈る言葉)をのべ、互いのオプワテックを少しづつ口にします。これ、結構うれしい瞬間です。

スープは、ウシュカというキノコいりのマカロニが入ったバルシチ(ビートルートのスープ)やキノコのクリームスープを頂きます。これも肉料理を食べないというルールのもと。バルシチは何週間も前からビートを醗酵させて作ります。

イブの日の夕食はスープも含めて、12種類以上の料理が並びます。これは、キリストの12使徒に因んだもの。食事は、(こい)を食べるのがポーランドのクリスマスの特徴。衣をつけて揚げ焼きにしたり、ゼリー寄せにしたり。その他には、キノコのピエロギや酢キャベツの料理、キノコソースやニシン料理、ドライフルーツのコンポートなどが並びます。泥臭いといわれる、鯉ですが、意外に美味しいものです。私が日本の美味しい魚を長く食べてないからかもしれませんが。。

食卓に並んだごちそうをすべて食べきれるワケもなく、ケーキタイムへ。マコーヴィエッツ(makowiec)と呼ばれる、ケシの実のケーキやセルニックというチーズケーキなどが並びます。これも自宅で焼いています。

食事の後は、朝からクリスマスツリーの下に集まったプレゼントを開ける時間。ポーランドでは、12月6日ミコワイキの日に既に子供たちにはサンタクロースがやって来ています。12月24日は、誰がプレゼントをくれるかって、、星が届けてくれるそうですよ。。だからポーランドの子供たちには2度おいしい12月のクリスマスシーズン。星がくれるイブの日のプレゼントは、大人ももらえます!もらえる代わりに、自分もこの日の為に親戚中のプレゼントを買い集めるんですが。。(買い物中は星を恨めしく思うことも・・瀑)
私は、家族やおばあちゃん親戚から、ワインや香水、民芸の本や、セーターをもらいました。その後はお酒も入って、夜遅くまで宴。

その後夜中の24時から、パステレック(pasterek)とよばれる特別なクリスマスのミサが各教会で開かれます。これは、もちろんイエスキリストの誕生を祝うミサ。なんだか、日本の大晦日の除夜の鐘に似ています。

長いイブの一日。まさにポーランドカトリックの伝統に包まれた一日です。それ以上に家族愛を感じる日でもあります。



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2010/12/23

ポーランドクリスマスの手引き~クリスマスツリー~

クリスマスまであと2日

クリスマス目前の23日、我が家ではやっとホインカ(choinka/クリスマスツリー)を飾りつけました。先日も書いたとおりポーランドでは、比較的クリスマス直前に飾り付けをしますがそのかわり、クリスマスが終わってからもツリーは片付けず、1月いっぱいくらいまで長く楽しみます。(日本は、お正月飾りにすぐに移行しなくてはならないから、そこの違いかな。)

ビフォー

もちろん、生木のクリスマスツリーは素敵なのですが、一年に一度飾るだけなのに木を一本切ってくるのは、いくら伝統といえどすごくエコではないです。ということで、我が家は人工ツリー。今日のラジオでは、ポーランドは、52%の人が人工ツリー、37%の人が生木ツリー、8%が全く飾らないという統計の話をしていました。人工ツリーの割合は年々増えているようです。

この飾りは、ボンブキといいます


そしてアフター

他にもクリスマスの飾りがところどころに施されました


ホインカも飾り付けたし、料理も用意できたし、準備万端。イブの日ポーランドでは何が起きるのでしょうか!乞うご期待。

<<皆様、よいクリスマスをおすごしください!>>




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2010/12/22

ポーランドクリスマスの手引き2~ショプカコンクール~

クリスマスまであと2日!

クリスマスまで、あと2日。家族ディナーが催される田舎にやってまいりました。今日からポーランドは、ほとんど機能しなくなりますので、こちらにいらっしゃる方は、お気をつけください。。

さて、今日は予告通り、ショプカ(szopka)についてご紹介します。クリスマスは、誰でも知っているとおりイエスキリストの生誕した日です。その生誕場面を表したクリスマスハウスをポーランド語ではショプカといいます。これはポーランドでも、クラクフ独特の伝統です。

ショプカの伝統は、19世紀後半にさかのぼります。クリスマスの時期、クラクフの大工たちが、イエスキリストの生誕の場面を、クラクフにある聖マリア教会やヴァヴェル城とともに模して作ったのがクラクフのクリスマスハウス・ショプカの始まりです。

50年前広場にショプカを持ち寄る人々 (クラクフ歴史美術館の展示より)

それ以降、クラクフでは、毎年12月初めの木曜日に旧市街広場のミツキエヴィッチ像の周りで街の人々が作成した手作りのショプカコンクールが開催されます。

中央広場のミツキエヴィッチ像を囲んで行われるコンクール。その年一番のショプカが決まる。

その優勝者、入賞者、参加者のショプカを集めた展示が2月まで中央広場の歴史美術館(Muzeum Historycznym Miasta Krakowa)で開催中です。伝統的なものから、現代的なもの、今年の世情を表したものから、シニカルなものまでショプカコンクールの展覧会、かなりの見ごたえで面白かったです。

2m以上あろうかというこの大作が今年の1等作品。Markowski一家の「教会の街クラクフ」という作品。この作品、大きさや完成度はもちろん、クラクフの街中にある教会の一部を全てディテールに取り入れた作品なんです。説明が横にあるので、ふむふむ・・とみていてとても面白いです。昔の大工さん達がショプカを作りだした時の初心に返ったような作品でもあります。

つづいては、Anna・Rozalia Malik制作の今年のポーランドの政情を映したこんな作品。コモロフスキー大統領から、クラクフ市長、ヤロソワフ・カチンスキー氏にオバマ大統領やプーチン首相まで!ずらりとポーランドに関係の深い今年の顔が並んでいます。 

後ろには、今年生誕200周年記念イヤーだったショパンとそれに耳を傾けるスモレンスクの墜落事故で亡くなったカチンスキー夫妻。

さてさて、その他にもクラクフ市民の市への愛や今は亡きヨハネパウロ2世法王への愛が感じられる、「Kraków」という作品や

ちょっとシュールなレース編みの作品!(コレ個人的に結構ツボ)

鉄の工場を思わせる現代的な作品も

伝統的な作品。といっても、これ配置されているお人形達が電動仕掛けでクルクルとまわっています。

クラクフのクリスマスの伝統。ショプカ。市民の手作りというのがいいなぁと思います。見ているだけで、市民の街への愛やキリスト教への敬愛がこちらにも伝わってくる温かい作品ばかりです。



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