2010/5/8~5/23にクラクフでは、<ETNO DIZAJN FESTIWAL(エトノデザインフェスティバル)>が催されていました。ポーランドの若手アーティストによる伝統民芸や工芸品のリデザインを目指した、モダントラディッショナルデザインの展示やエキスポです。
ポーランドでは、このように現代に伝統を受け継ごうという活動がさかんで、若手のアーティスト達も伝統的な刺繍の柄や、編み物、民俗衣装や切り絵技術をとりこんだ作品を多く制作しています。グローバリゼーションでデザインが画一化されるなか、このように伝統的な古来のデザインを現代に生かそうという活動は大変貴重といえます。
一部をご紹介します。
切り絵をモチーフにした、nan studioのラグ
伝統的な繊細な刺繍がモチーフのヨアンナ・ルシンとアグニエシュカ・チョップの共同作品のラグ
切り絵モチーフのGaul-Zych Decoのクッション
切り絵とモビールのtoproject
民俗衣装の柄をモダンファッションに取り入れた、Knap Aneta Larysa
古道具をデザイン家具によみがえらせるREFRE
民芸品のよさは、長い年月をかけて、磨かれてきた生活に密着した芸術ということでしょう。それだけに、人や生活にやさしいデザインといえます。このような伝統を現代の若いアーティスト達が、解釈し、現代の生活スタイルにより近付けた形で発信し続けるということは、とてもよいことです。
私たちの今回の展覧会<ポーランド切り絵の世界展>では、一部会場を除き、Gaul-Zuch Decoのクッションも展示予定です。
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