2011/01/30

日本の手仕事~奄美・大島紬の里をいく~


今回の日本の旅では、日本各地で伝統文化の美を味わいました。奄美大島の職人仕事、大島紬もその一つ。テーチ木を煮出した汁で絹糸を染め、大島の鉄分を多く含んだ泥につけ染色する大島紬は、泥染めならではの優雅で、渋い光沢をはなつ最高級絹織物です。

今回は、奄美大島上陸は果たせなかったので、鹿児島の<奄美の里>でその気の遠くなるような制作工程と職人の粋を見学してきました。
さてさて、大島紬の前に少しだけ、電車の話。。(電車づくしの旅でしたから・・)
今回は、九州新幹線で博多から鹿児島中央へ!と言いたいところでしたが、九州新幹線<つばめ>が全面開通するのは、今年3月12日。しかし、2004年にすでに開通済みの鹿児島路線の一部、新八代-鹿児島中央間ではつばめ体験が出来るんです。

<つばめ>をデザインしたのは、インダストリアルデザイナーで日本中の列車のデザインを手がけてきた水戸岡鋭治氏。つばめでは、外観もインテリアも総合的に水戸岡氏がデザインしたそう。TSUBAMEのロゴ、インテリアのプライウッドの赤いクッションシート、つばめをあしらったカーペット、どこも凛とした一本線が通っているデザインは、どの新幹線よりもかっこいい。すっかりつばめ好きになりました。

そんなことを思いつつ、つばめはあっという間に、鹿児島中央に到着。

仕事でお店への訪問を終え、時間ができたので、大島紬の制作工程や職人さんの作業風景を見ることができるという、<奄美の里>へ向かいました。


椰子の木が生い茂る奄美風庭園を抜けると、生活郷土資料館があります。大島紬の発祥の地である奄美大島の当時の生活環境を垣間見ることができます。

生活資料館を抜けると、いよいよ職人さんが目の前で作業する光景を見学できる工房へ。

何機もの機(ハタ)がならび、そこで女性たちが大島紬を織る光景が広がります。
今回は、少し長くなってしまったので、又次回へつづく。。

大島紬は、完成までに30-40という複雑極まりない工程を経ます。その一工程づつに要される職人技を次回じっくりお伝えしたいと思います。


それにしても、鹿児島は温かかったー(ポーランドに帰るまであと1日・・・)




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