2015/08/11

SLOW ARTツアー:農家でとびきり美味しい日曜日


このツアーのもう一つの目的はヤノフ村の織物を育んできた、この土地の大自然を堪能することや、現地の人たちとの交流。この地の人達が紡いできた伝統を目で、手で心で感じることでした。


日曜日のこの日は、テレサさんの工房はおやすみして織手で農家をしているベルナルダさんのお宅にみんなで遊びに行きました。


ベルナルダさんのお宅は、ヤノフ村の隣村コリチンの大草原と小麦畑と林の間にあります。おとうさんと一緒に笑顔で私達を迎えてくれたベルナルダさんの家は家族で農家を営んでいて、乳牛も飼っています。朝しぼりたての牛乳でまずは土地のチーズを一緒に作りました。

バケツいっぱいの美味しい牛乳。殺菌していないフレッシュな牛乳でしか作れないチーズなので、スーパーの牛乳では作れません。


全体が人肌程度になるように、少しだけとって火にかけます。


酵素と塩を加えて、牛乳をまぜ、30分位おき、更にまぜて、40分。牛乳から水分が抜けて、フワッフワのフレッシュチーズが顔を見せました。


それをざるに取り分けて・・・まるでお豆腐づくりのよう。


さらに水を抜きます。これは、チーズ作り用の特別なざる


その間にベルナルダさんちのイチゴ畑に苺摘みに行かせてもらいました。今年は、雨が少なく、暑い日が多かったため、イチゴも甘く、豊作でした。路地のつみたてのイチゴの美味しさといったら!ポーランドのいちごはほとんど有機栽培で、農薬などは使用されていないエコイチゴ。もう畑も最後の方だから好きなだけとっていいよ、とお父さんがいうので、みんなもくもくと(つまみ食いしながら)苺摘みをしましたよ。


農家では、朝の4時から苺摘みをするそう。お父さんがいつも聞いてるラジオの音楽をボリュームいっぱいに流して。


ベルナルダさんの後ろの電柱の大きな巣は、コウノトリの巣。2匹のコウノトリと3匹のひなにみまもられながらの苺摘みでした。


2キロ箱、4個分の収穫!なんという贅沢。


収穫したてのイチゴを、これも自家製のヨーグルトとまぜてお砂糖を少しいれて、シェイク



これはね、私達がいままで飲んだどんなジュースよりも尊く美味しい味がしたんですよ。ほんとうにほんとうに美味しかった!


そしてお昼ごはんの準備、まずは自家製の白ソーセージでジュレック(ライ麦の醗酵スープ)を作ります。本当になにもかも自家製!


参加者のみんなで、ベルナルダさんにポーランド料理を教えてもらいながら、お手伝いをしました。


ポーランドのカツレツ、コトレット。お肉ももちろん、自家製。


出来上がったスープとカツレツ、トマトのサラダと大根のサラダ


ベルナルダさんのお宅のお野菜に、お肉、じゃがいも、こんなに贅沢で滋味深く、とびきり美味しいオビアッド(ポーランドの一日のメインの食事)は初めてでした。


先ほどのチーズも出来上がってきました。さっき牛舎で会ってきた牛がくれたミルクフレッシュなチーズは、ミルクの甘さと木綿豆腐のような食感でこれも夢のように美味しかったなぁ。

自給自足、地産地消。土地の伝統の食事。これぞ究極のスローフード。全部大切にありがたくいただきました。





食事のあとは、もちろん織りも見せていただき、みなさんお買い物もし、本当におなかも心もいっぱいに満たされた一日でした。

愛情たっぷりのおもてなしをしてくださったベルナルダさんご夫婦にはほんとうに感謝。お父さんの「妻のおかげで、日本のみなさんがわざわざ家まで訪ねてきてくれた。妻には本当に感謝してるんだ」という愛情のこもった言葉にみんな感動し、みなお父さんファンになってしまったのでした。

~お知らせ~


このベルナルダさんのジュレック(スープ)の作り方9月に日本でもお伝えします。↓

<SLOWARTのポーランドお料理教室>
メニュー:
◯スープ:ベルナルダさんのジュレック(ライ麦を醗酵させた白ソーセージのスープ)
◯サラダ:カシャ(雑穀)のサラダ
◯メイン:アニャさんのじゃがいものプラツキ(パンケーキ)ドライトマトとサーモン、チーズのせ
◯デザート:ガリチア風チョコレートケーキ

(当日レシピを差し上げます)

日時:9月26日(土)
1回目:10:30-13:30 2回目:16:00~19:00
(予定時間を過ぎることもあります)各回10名定員
講師:藤田泉(SLOWART主宰 ポーランド住在7年
持ち物:エプロン、筆記用具、タッパー
場所:東京都大田区ウェルネスコンプレックスlete
ww.lete.jp/access.html
費用:5000円
☆お申込み:info@slow-art.pl
ご希望の回をご明記の上お申込みください

たくさんのご参加お待ちしております!





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