クリスマスまで、あと2日。家族ディナーが催される田舎にやってまいりました。今日からポーランドは、ほとんど機能しなくなりますので、こちらにいらっしゃる方は、お気をつけください。。
さて、今日は予告通り、ショプカ(szopka)についてご紹介します。クリスマスは、誰でも知っているとおりイエスキリストの生誕した日です。その生誕場面を表したクリスマスハウスをポーランド語ではショプカといいます。これはポーランドでも、クラクフ独特の伝統です。
ショプカの伝統は、19世紀後半にさかのぼります。クリスマスの時期、クラクフの大工たちが、イエスキリストの生誕の場面を、クラクフにある聖マリア教会やヴァヴェル城とともに模して作ったのがクラクフのクリスマスハウス・ショプカの始まりです。
ショプカの伝統は、19世紀後半にさかのぼります。クリスマスの時期、クラクフの大工たちが、イエスキリストの生誕の場面を、クラクフにある聖マリア教会やヴァヴェル城とともに模して作ったのがクラクフのクリスマスハウス・ショプカの始まりです。
50年前広場にショプカを持ち寄る人々 (クラクフ歴史美術館の展示より)
それ以降、クラクフでは、毎年12月初めの木曜日に旧市街広場のミツキエヴィッチ像の周りで街の人々が作成した手作りのショプカコンクールが開催されます。
その優勝者、入賞者、参加者のショプカを集めた展示が2月まで中央広場の歴史美術館(Muzeum Historycznym Miasta Krakowa)で開催中です。伝統的なものから、現代的なもの、今年の世情を表したものから、シニカルなものまでショプカコンクールの展覧会、かなりの見ごたえで面白かったです。
2m以上あろうかというこの大作が今年の1等作品。Markowski一家の「教会の街クラクフ」という作品。この作品、大きさや完成度はもちろん、クラクフの街中にある教会の一部を全てディテールに取り入れた作品なんです。説明が横にあるので、ふむふむ・・とみていてとても面白いです。昔の大工さん達がショプカを作りだした時の初心に返ったような作品でもあります。
つづいては、Anna・Rozalia Malik制作の今年のポーランドの政情を映したこんな作品。コモロフスキー大統領から、クラクフ市長、ヤロソワフ・カチンスキー氏にオバマ大統領やプーチン首相まで!ずらりとポーランドに関係の深い今年の顔が並んでいます。
後ろには、今年生誕200周年記念イヤーだったショパンとそれに耳を傾けるスモレンスクの墜落事故で亡くなったカチンスキー夫妻。
さてさて、その他にもクラクフ市民の市への愛や今は亡きヨハネパウロ2世法王への愛が感じられる、「Kraków」という作品や
ちょっとシュールなレース編みの作品!(コレ個人的に結構ツボ)
鉄の工場を思わせる現代的な作品も
伝統的な作品。といっても、これ配置されているお人形達が電動仕掛けでクルクルとまわっています。
鉄の工場を思わせる現代的な作品も
伝統的な作品。といっても、これ配置されているお人形達が電動仕掛けでクルクルとまわっています。
クラクフのクリスマスの伝統。ショプカ。市民の手作りというのがいいなぁと思います。見ているだけで、市民の街への愛やキリスト教への敬愛がこちらにも伝わってくる温かい作品ばかりです。
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