2014/02/28

ポンチュキを食べて「春よこい」 イースターの足音近づく


2月の頭に、日本からポーランドに帰って来てからというもの、青空のお天気続きで、雪は降るどころか、あっという間に溶けてしまい、連日10度近い温かさで、どうやら今年の春はずいぶん早くやってきたようです。


さて、2月27日(木)は、春の訪れを知らせるイースター(今年は4月20日)の一つ目の大きいイベント、Tłusty Czwartek (脂の木曜日=通称:デブもく)でした。

これ昔は、節分のような日で、冬の終わり、春の始まりを祝い、お肉やワインを飲み、ポンチュキというドーナツを食べて祝ったそうです。今は、イースター前の粛清期間(四旬節)直前の木曜日。今日をさかいに、敬虔なカトリックの人たちはお肉を控えたり、パーティを控えたり、教会に足繁く通ったりと清く正しくイースターまで生活します。なので、前日はドーナツ食べて盛り上がっちゃおうぜ!っていう日です。

ポーランド人、この日はとにかくできるだけポンチュキを食べまくります。「ポンチュキいくつ食べた?」が合言葉。

お店で買う(人気店は行列ができるほど)ポンチュキもいいですが、今年は初めて自分で作ってみました。




手作りポンチュキのレシピ:

材料:
強力粉 250g
砂糖  30g
牛乳  120g
バター 25g
卵黄  3個
生イースト 15g
(ドライイーストの場合は5g)
塩  ひとつまみ
揚げ油


作り方:
1. ボールに強力粉、砂糖、塩を入れる(砂糖と塩は別々な場所に)

2. イーストを人肌に温めた少量の牛乳(分量内)で溶いておく

3. のこりの牛乳に卵黄をいれて混ぜておく

4. 牛乳で溶いたイーストを1のボールの砂糖をめがけていれる

5. 4のボールに3の卵黄牛乳を3回位に分けて手で混ぜながらいれる

6. かなり柔らかい生地ですが、がんばって台に叩きつけたりこねたりしながら(20分位)艶がでてべたつかなくなるまでこねる

7. 生地にバターをすこしづつくわえてさらにこねる(バターを加えると一瞬生地がねっとりして崩れますが、こねているうちに艶がでてきてまとまります)

8. 生地ができあがったら、型抜きをしてクッキングシートの上にのせていく
小さいポンチュキ:生地を1-2cmくらいの厚さにまとめて3cmくらいの丸型で型抜き
大きいポンチュキ:生地を4cmくらいの厚さにまとめて7-8cmくらいの丸型(コップなど)で型抜き
→どちらもあげるとさらに膨らみます。


9. ここで一次発酵。型抜きをした生地が1.5倍位になったらOK (霧吹きをしたり、濡れ布巾をかけたりする)

10. 170-180度に熱したあぶらで揚げる すぐに色がついて、膨らんでくるので裏表ひっくり返しながら様子をみて揚げる


11. あげたポンチュキに穴をあけて絞り袋でジャムをいれたり、クリームをいれる(材料外)

12. 粉砂糖をふりかけたり、アイシングをして出来上がり(材料外)

*私は今回入れなかったのでレシピには書いていませんが、生地をこねる際にウォッカやラムを小さじ1くらいいれるのがポーランド流。本当かウソか、こうするとカロリー満点のポンチュキですが、胃にもたれなくなるそう。


今回は、あげたポンチュキを半分に切って、ポーランドにはあまりないフレッシュクリームを挟んだポンチュキを作ってみたり


ミニポンチュキはレモンアイシング(粉砂糖、水少々、レモン汁)をしてみたりしました

揚げたてのポンチュキは、外がカリっ、中がフワっでこの上ない美味しさです。たまごやバター、クリームをふんだんに使う昔ながらの贅沢なお菓子です。ポーランド人はそれを食べれば食べるほど、春が近づいてくるような気分でこの日ばかりは、カロリーなど気にせず職場で、友人と、家族と、たくさん頬張るのです。

今回参考にしたレシピ:http://www.panitereska.pl/paczusie
ポーランド語のレシピですが、こちらも合わせてどうぞ。











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