今日3月21日は春分の日でした。春分の日にふさわしく、ポーランドは晴れ渡り、20度近い温かい一日となりました。今年の冬は本当に短かった!
さて、3月21日に毎年ポーランドの各地方の村々では、<マジャンナを焚き上げる、溺れさせる>行事というのが行われます。なんだか、おどろおどろしいのですが、このマジャンナとは、キリスト教が入ってくる前の土着信仰の時代から存在していた、冬や死、災いを象徴する女神のこと。
3月21日の春分の日、村の人や子供がわらや、ボロ布、リボンやビーズ(結構派手!)でマジャンナの人形を作り、この人形を燃やしたり、水につけることで冬の災いや不幸を葬り、春からの豊作と幸福を祈る儀式をします。
この風習はポーランド以外にもスロバキアやチェコにあるそうです。東欧各地のマジャンナ↓
チェコのマジャンナ
スロバキアのマジャンナ
プラハ・カレル橋を行進するマジャンナ
ポーランドの子どもたちが作ったマジャンナコンテストのマジャンナ
マジャンナを持った一行は村の家を一軒一軒まわり、その途中にある水たまりや水辺の水にマジャンナをつけてまわります。そのマジャンナを夜に焚き上げるのだそう。
まぁこれは、昔の風習で、今はマジャンナの行事は幼稚園生や小学生の校外学習の場になっています。
無残・・
春よ来いーーー
<この風習にもいろいろと迷信があります>
-水に浮いたマジャンナを触ると、触った手が腐ってしまう・・・
-マジャンナの儀式から帰るときにはお互いの顔を見ないこと。病気や災いが降りかかってしまう・・
などなど。死神マジャンナ様の呪い恐ろしや。みなさんも気をつけてください・・
さて、このマジャンナのお焚き上げの行事が終わった次の日はガイックとよばれるもみの木で作った飾りを掲げながら歩きます。冬をしっかりと送り、春が来たことを告げるのです。
と、いうことで、長い長い(今年は短かったけど・・言わせて)ポーランドの冬も終わり!これからイースターを迎え、新芽が芽吹き、鳥達が戻ってくる、爽やかないい季節になっていきます。この素晴らしい春と初夏があるからこそ、冬を乗り越え、ポーランドに住んでいてよかったなぁと思えるのです。(マジャンナ、さよなら!4月に呪いで雪ふらせたりしないでねーーー。)
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