2014/04/09

天まで届けパルマの願い


前回のイースターマーケットの記事の続き。今日は今週末の「聖枝祭」に向けて、<Palma パルマ>についてご紹介します。

聖枝祭とは、イースターのちょうど一週間前の日曜日に行われるキリスト教では主のエルサレム入城を記念した行事です。キリストを迎えた信者たちがナツメヤシの枝などをもって行進したことから、現代でも人々はPalm Sundayの日のミサにはポーランド語ではPalma(パルマ)と呼ばれるナツメヤシやシュロの枝を模した飾りをもって教会に行き、聖成してもらいます。

こちらがそのパルマ

エルサレムのように熱い土地ではヤシの枝が用いられましたが、ポーランドにはヤシがないのでポーランドのPalmaは乾燥した麦の穂や柳の木、イチイ、セイヨウツゲ、ツノキなどで作られ、ドライフラワーや、カラフルな毛糸やリボンで装飾してあります。

イースターの象徴、ウサギやニワトリを模したパルマ

先日の民芸市ではパルマを売るたくさんのお店が出ており、訪れた人も大半はこのパルマを購入するのが目的だったようです。みなさん思い思いのパルマを持って会場をあとにしていました。





本当にいろんなタイプのパルマがあります。これをさっきも書いたように、聖枝祭の今週の日曜日に教会に持って行き、聖成してもらい、イースター期間中、飾られます。

この他にも民芸市ならではの、パルマもありました。


これは、クルピエ地方の民芸家さんが作っていたもの。クルピエ地方は伝統的に色紙でパルマを作り、飾りました。また、パルマが長ければ長いほど、長生きができる、という言い伝えなどもあり、毎年、クルピエ地方のウィセというところでは、<パルマコンテスト>が開催され、4m超の色紙パルマがたくさん作られます。


パルマの言い伝えは他にも
●呪いや火事・災難から人や家畜を守る
●パルマには麦や穀物の穂、実などが使われることから豊作をもたらす
●窓際にパルマをつるすと雷から家を守る
●聖成を受けたパルマは家族を病気から守る


などなどお守り的な役割を果たすとされているようです。
このパルマ、少し仕入れて、大分にも送りました。ポーランドの五穀豊穣、家内安全を守るパルマ、日本で見れるのは多分ここだけですよー↓


<ポーランドのイースターマーケット>
 期間:4月17日(木)5月2日(金)

■カントリーマーケット■

大分市中央町3-6-29
布屋ビル2F
Tel:050-3444-2545
営業時間:11:00-19:00
定休日:火曜日

http://countrymarket.jp/

主催:ツェラミカ(ポーランド陶器)SLOWART(ポーランド工芸品)




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