ポーランド南部マウォポルスカ県にある小さな町Bobowa(ボボヴァ)は、ポーランドボビンレースの里です。ミラノやジェノヴァ、ブルージュで始まったボビン編みの技術が、16世紀にはポーランドにも伝えられ、特にこの小さな町ボボヴァの女性たちの間で盛んに作られるようになります。1899年には、この町にレース編みの学校も作られました。また、2000年から毎年10月のはじめの週末に<国際ボビンレースフェスティバル>が催さています。と、いうことで先週末、クラクフから約80km程のこの町で行われたボビンフェスに行ってきました。
小さな町のフェスティバルだからといって、中途半端なものではなく、フランス、ベルギー、イタリア、ドイツ、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ロシア等々からボビンレースの職人さんたちを招き、各国のレースを展示したり、各ブースで実演したりしています。フェスティバル中には、ボビンレースのファッションショーも開かれるのだとか。
この道60年というユゼファおばあちゃんに実演してもらいました。
織り台の上に型紙がおいてあります。その型紙に合わせ、糸が巻かれたボビンを上に下にと交差させ、また交差点をピンで止めながらレースの模様を作っていきます。・・と書いていても理解不能ながら、実演を見せてもらっても、繊細・複雑なボビンレースの編み方はさらに分からなくなってしまいました・・・まさに職人技です。
フェルメールのこの有名な絵も、よく見ると女性がボビンをもって、織り台に向かって細いレースを編んでいます。
フェルメールのこの有名な絵も、よく見ると女性がボビンをもって、織り台に向かって細いレースを編んでいます。
職人の熟練の技術を要する上、その緻密で繊細な見た目から、ボビンレースは、<糸の宝石>ともいわれています。
今私たちの身の回りにあるレースは、機械織りにとって変わられてしまいましたが、こうした職人の技術やそれにかける労力を目の辺りにするたび、手仕事で作られたレースは、そのもの以上の価値を持っているのだと、つくづくと実感します。伝統工芸とともに、その手仕事の価値をslow art では、より多く伝えていければ、と思っています。
今私たちの身の回りにあるレースは、機械織りにとって変わられてしまいましたが、こうした職人の技術やそれにかける労力を目の辺りにするたび、手仕事で作られたレースは、そのもの以上の価値を持っているのだと、つくづくと実感します。伝統工芸とともに、その手仕事の価値をslow art では、より多く伝えていければ、と思っています。
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