2012/02/22

ヤノフ村の織物コンクール 2011冬


たいへんご好評をいただきましたヤノフ村の織物展。京都の恵文社さんでも店頭での販売が終了しました。本日から少しですが恵文社さんのウェブショップ(コチラから)でも販売をしています。気になる方、東京・京都にいらっしゃれなかった方は、ぜひ覗いてみてください。

さてさて、今日はヤノフ村で一年に一度行われる 織物コンクールの話。
ヤノフ村では一年に一度11月にヤノフの5人の織手さんたちと、その周辺の村の織手さんが集まり織物のコンクールが開催されます。今年の参加者は8人 。テレサさんのふだん町で暮らすでお孫さんもこの時の為に一枚織られたそうです。


 コンクールは村の織物のプロモーションや文化保護を兼ね行われますが、参加した織手さんたちにも賞金が支払われるので 織手さんたちも俄然やるきを出して一年に一枚このコンクールの為に織ります。

コンクールではその年のテーマが決まっています。今年のテーマは<ポドラシェ地方の女性のしごと>。

今年のコンクールで1位だったテレサ・プリズモントさんの作品
<Sprzątanie podwórka 裏庭の片付け>


 裏庭と言っても、ヤノフ村の家の裏庭はそのまま農地になっているお宅がたくさんあります。テレサさんのお宅も牛やトリなどの家畜小屋があり、農地があり、裏には林が広がっています。その様子を表した織物。家の人や近所の人が総出で、収穫のあとの片付けをしているところかな。森にはしかやうさぎ、キツネなどの動物もいてとても素敵な農家の一場面を切り取った織物です。

2位だったダヌータ・ラドゥルスカさんの作品
<Moje przygotowania do tkania 織物の支度>

織物の下の部分には羊たち。その上にはかられた羊の毛を洗う女性たち。その毛を糸車で紡ぐダヌータさんの姿やその周りであそぶお孫さんたちも織られています。その上では糸を染色して、縦糸をセットしている様子が。一番上の家の中では機の前に座り織物を織っているダヌータさんが見えます。ヤノフ村ののどかで楽しげな様子と一緒に描かれた織物の支度の様子です。

 こちらは優秀賞のルドガルダ・シエンコさんの作品
<Rodzinna praca w gospodarstwie 家族の畑仕事>
馬が畑を耕し、養蜂をしているおじさんやニワトリにえさをやっている女の子。森ではトリが歌いシカが遊んでいます。一場面、一場面にストーリーがあるような見ていて飽きない、楽しく素晴らしい織物です。

コンクールの様子や織手さんのインタビュー(ポーランド語)は↓の動画でもご覧になれます。合わせてお楽しみください。 



今回沢山のお客さんに来ていただき、ヤノフ村の織物の素晴らしさや感動を共有してもらえました。おかげ様で来年も同じくらいの時期に東京で開催が決定しました。ヤノフ村の織りてさんと一緒にまた良い企画展を作っていこうと思っています。

 恵文社さんでのウェブ販売は3月22日までです。
追加商品も途中でお届けする予定でいますので、覗いてみてくださいね。

恵文社一乗寺店:ヤノフ村の織物 ウェブショップ 




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2 件のコメント:

  1. どれもこれも、見れば見るほど、可愛い絵柄ですね~♪

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  2. みゆさん
    こんどぜひうちに織物があるときに実際に生で見に来てくださいね!風合いや肌触りもあいまってもっと親近感や可愛さがましますよ;))

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