2011/08/21

おすすめ!ルブリンの民芸市

ポーランド・亜麻の糸を紡ぐおばあちゃん。リネン織りの糸になります。

少し時間が空いてしまいましたが、先週末ポーランド東部の都市ルブリンで行われた民芸市Jarmark Jagielloński (ヤゲウォ市)に行ってきました。このルブリンのお祭りは、ポーランド民芸家協会(STL)が主催し、各地域から選りすぐりの民芸家さんが集まりとても見ごたえのある民芸市です。ポーランド各地では夏の間中様々なフォークロアフェスティバルが開かれていますが、このヤゲウォ市は民芸やフォークアートが見たいのであれば規模、質的にもいちばんなのではないでしょうか。まぁとにかく、面白かった。目当ての物や、会いたかった民芸家さんなどにもたくさん会うことができ、大満足の民芸市でした。

ウクライナの切り絵

ヤゲウォ市が行われるルブリンはポーランド東部の古都。ポーランド各地からはもちろん、毎年近隣のベラルーシ、リトアニア、ウクライナなどからもたくさんの芸術家が招かれ、ポーランドにいながら様々な国の民芸や民芸家さんに出会うことのできるお祭りでもあります。
特に今年は、ポーランド各地でウクライナフツル民族の文化イベントが行われていることもあり、フツルの芸術家達がとてもたくさん来ていました。

ウクライナカルパチア地方の織物Lizhnykの織手さん
私がウクライナの織物について勉強しているときにみていたウクライナの教育テレビでLizhnykの織り方を教えてくれていたおばさんでした。こんなところで会えるなんて感激・・(Lizhnykについての詳しい紹介はウクライナ紀行にて)


ベラルーシの刺繍バッグ

ピサンキでおなじみのハリナ・コバレンコさんもお店を出していました。↑はダチョウの卵のカラをろうけつ染めにしてつくったネックレス。ハリナさんのピサンキ(イースターエッグ)は現在開催中の<東欧イースターエッグの世界展>でもご覧になれます。

これは、ウクライナのMotankaモタンカ というお守りドール。小さな子供にお守り人形として与えるのだそう。顔がないのは、将来その子が自由に自分の職業や人生を決められるように特定しないため。(モタンカは11月のウクライナ展でも出品予定。今キエフの作家さんにとってもすてきな人形を作ってもらっているので、出来上がってきたら紹介しますね。)

カルパチアの彫金アクセサリー

ウクライナ・竪機織り

今回は、1週間後にウクライナに行くこともあり頭の中がウクライナでいっぱいで写真もウクライナの民芸が中心になってしまいましたが・・ルブリンの旧市街に溢れんばかりに並ぶポーランド、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナの民芸家さんたちのお店は一日あってもすべて見るのには足りないほどの充実ぶり、盛況ぶりでした。ポーランドにいながらにして、他の国の芸術にも触れることができる絶好の機会です。

ルブリン・ヤゲウォ市Jarmark Jagiellonski:http://www.jarmarkjagiellonski.pl/

クラクフでも今ちょうど、Cepeliada(Cepelia主催の民芸市)が8月19日~29日まで開催中です。これについても、近日レポートアップ予定。クラクフのリネック(旧市街広場)で開催されていますので、立ち寄れる方はぜひ;)


名古屋の方、お近くの方はこちら↓で東欧民芸市の雰囲気をお楽しみください:)

<東欧イースターエッグの世界展>好評開催中!

  ■ 2011.8.19(金)~9.4(日) 名古屋 Robin’s Patch
名古屋市千種区稲船通1丁目15-3
Tel: 052-734-3185 営業時間:12:00~19:00 
定休日:水曜日
http://www.robinspatch.jp/



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2 件のコメント:

  1. ウクライナからずいぶんやって来ているのですね~。
    あ、今年は特に、なのですね。
    そういえば我が家の玄関に飾ってあるフツルのお皿はクラコフで買い求めたものでした(^^;

    ウクライナに切り絵もあるのですね。
    今日、初めて知りました。
    モタンカも今年初めて存在を知ったばかり。
    ウクライナから届いた郵便物にモタンカが図案になった切手が貼ってあり、ますます興味が沸いていたところです(笑)
    キエフの作家さんにに発注ずみとは、さすがslowartさんです!

    ところで、前回の記事の1番目のお写真、イースターエッグの入った白×水色のフライパンはslowartさんのものでしょうか?
    エッグにぴったりのディスプレイになってますね。

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  2. noriさん
    ルブリンのお祭りは東側の様々な国の職人さんたちにあえるお得感たっぷりのお祭りです。
    モタンカはウクライナ独特の物かとおもいきや、同じルブリンの祭りに出店していたベラルーシチームにも似たお人形がありました。隣国同士の文化比較が出来るのもルブリンの民芸市の良いところです!

    ウクライナの切り絵は、ポーランドの切り絵よりもシックでデザイン性が高い印象です。民芸家というより、アーティストといったタイプの人が作っているような印象があります。

    イースターエッグの展示で使われているフライパンは、会場のロビンスパッチさんのものですよー。大きさも形も雰囲気もぴったりで、素敵ですよね;)

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