クラクフ最後の夜

中央広場の聖マリア教会

8月はクラクフからトルンへの引越し、その後ルブリンへ行き、コニャクフへ行き、クラクフの家にしばし帰り、そこからウクライナへ行き・・とポーランド中、その外へも左右上下随分移動したなぁと思います。9月1日から再びトルンに戻ってきました。

ウクライナのリヴィヴからクラクフに列車で戻ってきたその夜、 クラクフ最後の夜に数年住んだこの街にお別れ、にと街に出かけました。

 リネックのスキエニツァ（お土産屋さん会館）

クラクフに越してきたばかりの頃は、よく夫の仕事終わりを待って夜の街にフラッと散歩に行ったものでした。クラクフ旧市街を取り囲む緑地帯を歩き、石畳の裏道や路地を歩き、小さな教会を覗き、素敵なお店を発見し。クラクフに越してきてよかったなぁと思ったものです。

 去年リニューアルしたシュチェパンスキ広場の噴水で夜も子どもが遊んでいました

クラクフでの生活に慣れた頃から旧市街には、人とあったり、イベントがあったり、ということがなければあまり行くことがなくなりました。8月最後の夜・クラクフ最後の夜にクラクフに来たばかりの頃のよう又街を歩きました。

よく通ったBunkier sztukiのcafe

ヨー ロッパの街の夜というのは、日本に比べずっと暗いです。屋内も、屋外も暗いです。そのかわり、ボーとオレンジ色の光が暗闇に浮かび上がるようにろうそく や、照明がうまく使われ雰囲気を演出しています。夜は夜の趣を楽しみたいという人々の思いからでしょう。こういうのに慣れると東京の明るさが目に染みま す。今は節電で明るさは押さえ気味の東京ですが、本来の夜の暗さを取り戻す・・ロウソクと暗い夜のススメ・・どうでしょうか。結構ロマンチックですよ。

ナイト・オン・ザ・プラネットといえば、タクシーだからね・・

8 月最後の日に夏の夜風にあたりながら、クラクフの古い街を歩いていると、数年前に越してきた当時のことなど思い出し、センチメンタルな気分になりました。 あの頃はポーランド語もほとんど出来なかったし、SLOWARTも始めてなかったなぁ・・と。クラクフで過ごした何年かで私はポーランドをより好きにな り、ここで暮らしていく覚悟も出来ました。きっと、それはクラクフが素晴らしい街であるというのも、大いにあるでしょう。

トルンでの暮らしも本格的に始まりましたが、ここではどんな楽しいことが待ち受けているか。 自分の住む新たな街を踏みしめながら、しっかり、SLOWに生きていこうと思った次第です。

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