2012/04/09

イースターの食卓と赤い卵の奇跡


我が家の復活祭の朝食。ゆで卵のペーストや、卵サラダ、卵をふんだんに使ったイースターの日の焼き菓子バブカの他、朝から白ソーセージにハム加工肉各種と豪華な朝食が並びました。手前に見えているのは、白ソーセージと卵を入れて食べるライ麦の発酵スープジュレック(本当は朝からスープは食べないのですが、スープ好きな私だけ朝からスープ)。

 40日間の自粛期間(肉なしやパーティーなしとされていますが、、実際に多くの人は直前の金土のみ)があけ、肉・アルコール・祝宴が解禁になり、朝から盛大に復活祭を祝います。

ピサンキでもおなじみですが、タマゴは生命誕生のシンボルとして、イースターの日は卵料理が中心に食べられます。 

昨日教会で祝別をしてもらったタマゴを食べながら健康や幸福の祈りがまず捧げられ、朝食となります。


さて、今日の話の赤いタマゴ。

復活祭の日はこの赤い卵が食卓に並びます。いわゆるピサンキですが、食べるようのゆでたまご。義母が玉ねぎの皮で色付けして作りました。

ピサンキは、キリスト教が広まるはるか以前の太陽信仰の時代から作られていたとは、なんどかご紹介していますが、(詳しくはコチラからイースターエッグのフカイイハナシ

この赤い卵はキリスト教の奇跡にちなんだ、ピサンキがキリスト教の<イースターエッグ>として取り込まれた起源でもあるタマゴなのです

 マグダラのマリア

復活祭は、ゴルゴダの丘で十字架にかけられたイエスが復活を遂げ、主のもとに導かれたことを祝う祝祭日です。復活劇に際して、イエスに寄り添っていたマグダラのマリアのもとにも奇跡がおきます。


マグダラのマリアは復活を遂げたイエスの事を伝えるため、ローマ皇帝の元に赴きます。その際に、生命誕生・復活のシンボルとしてタマゴを持って行きました。イエスの復活を告げるマグダラのマリアに、皇帝は、「おまえの持っているその白いタマゴが、赤く変わることがないように、死んだものが生き返ることなどありえない。」いい放ちました。そのとたん、マグダラのマリアの手の中にあったタマゴがイエスの血の色の赤に染まったといいます。


赤い卵はそれ以来イエスの復活のシンボルとして扱われています。古代信仰からのピサンキの赤い色も、太陽神の色とされ喜びや生命誕生、精神的な目覚め、若さのシンボルとされてきました。その赤が、キリスト教のイースターエッグとして、同様にイエスの受難や愛、復活のシンボルとなったのには、やはり繋がりがあるとしか思えません。




現在京都恵文社さんで東欧芸術家たちのピサンキ展を好評開催中です。
赤い卵もたくさんあります;)お近くの方はぜひ遊びにいってみてください。


恵文社一乗寺店
(ミニフェア棚)
4.1Sun-4.15Sun
*最終日は18:00まで
京都市左京区一乗寺払殿町10
TEL 075-711-5919
OPEN 10:00-22:00
CLOSE 年中無休





ブログランキング参加中
~クリックお願いします~

人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    豪華な朝食ですね^^すごく美味しそうです♡
    赤いゆで卵のピサンキ、いい色合いですね♪
    タマネギの色でこんなに素敵な色合いになるのですね^^

    返信削除
  2. ARAKAKIさん
    こんにちは。コメントありがとうございます!これは、玉ねぎの皮と一緒に卵を殻のまま煮出して、その液に1日くらい浸して作るのだそうですよ。日本だったら、お醤油に付けたくなっちゃいますよねぇ。

    返信削除