2012/04/27

ポーランドの切り絵展 ~グラジナさん、アンナさんを迎えて~

かれこれ、オープニングから一ヶ月がたつ山梨の切り絵の森美術館で開催中の~歴史と文化に彩られた国~ポーランドの切り絵展。おかげ様で大変好評なようです。


私がポーランドに帰って来てから、ブログの更新を怠っていたせいで(・・)、1ヶ月も前の話になってしまいましたが、切り絵展のオープニングイベントに合わせて、ポーランドのウォビッツから切り絵作家のGrażyna Gładka (グラジナ・グワドカ)さんと、刺繍作家のAnna Staniszewska(アンナ・スタニシェフスカ)さんが来日しました。

今日はその時の様子をすこし。

ポーランドから日本までは直行便がないため約16時間の空の旅、その後成田から切り絵の森美術館がある山梨・身延に到着したのは、グラジナさんたちがウォビッツの家をでてからまる一日以上がたった4月21日でした。



 ヘトヘトかとおもいきや、初めての日本におばさんたちは何をするのにも大興奮。美術館が手配してくださったのは、温泉旅館だったのですが、その日から浴衣に着替え、初めての箸も指先が器用な民芸家さんたちだからか、器用に使いこなし白魚のお作りや、鮒寿司などを食べ 、温泉に入って布団で寝たのでした。 ポーランドとは180度違う日本の文化を初日から体験し、大いに楽しんでいました。

民族衣装を来て式典に出席 (左)アンナ・スタニシェフスカさん、(右)グラジナ・グワドカさん

次の日に行われた展覧会のオープニングイベントは、山梨県の知事、議員の方々はじめポーランド大使やポーランド政府観光局などの祝辞やあいさつもあり、晴れやかに行われました。
ポーランド政府観光局のブログ(コチラから)にもその時の様子が載っています。

今回の展覧会は~歴史と文化に彩られた国~ポーランドの切り絵展という名前からもわかるように、ポーランドの切り絵とともに、ポーランドという国の歴史や文化・産業・観光などの魅力を伝えられるよう、ポーランド大使館や観光局、ポーランド民謡研究会の皆様の協力の元、 詳しい展示がされています。また、別館では切り絵だけでなくSLOW ARTで今までご紹介してきた刺繍や、コニャクフのレースヤノフの織物ピサンキポーランド各地の民族衣装などなども展示されています。ポーランドの奥深い民俗文化の魅力が味わえます。


ポーランドという国がどこにあって、何語を話しているかわからない方がいらっしゃっても、とても興味深く面白い展示になっていると思います。実際に来ていただいたお客さんたちには、「ポーランドっていう国をあまり知らなかったけれど、行ってみたくなった」や「もっと知ってみたくなった」という声を多くいただきました。

初日とその次の日には切り絵と、刺繍のワークショップが行われました。当初の予定では、参加型のワークショップではなく、実演をお見せするというものだったのですが、会場に入りきれないほどの参加者の方たちは皆、自分で作ってみたい!ということだったので、急遽切り絵コーナーはポストカードを作り、刺繍はアンナさんと一緒にウォビッツの伝統的なサテンステッチをするワークショップに早変わりしました。


 実際にポーランドの民芸家さんに教わりながら自分で作品を作ってみるのは、一番の文化交流であり、文化体験ですね。みなさん黙々と手を動かしながらも、とても積極的に「<ありがとう>や<さよなら>はポーランド語でなんていうの?」や「ウォビッツってどういうところなの?」など質問が飛びかい、ワークショップの終了時には、ご自分で作られた作品を手にした日本の方々が「ジンクイエ(ポーランド語でありがとう)」といい、グラジナさん・アンナさんが「アリガトウ」という、単にものを作るというだけではない心の文化交流が生まれたワークショップになりました。

2日間のワークショップはNHKや地元のメディアなどにも取り上げられ、予想以上の大盛況となりました。


グラジナさん・アンナさんの日本でのワークショップの感想は、「すこし説明して、やってみせるだけですぐに覚えてしまう日本人の手の器用さに驚きました。日本の工芸品が細やかで美しいのもよくわかります。また、皆さんとても私たちの国に興味をもってくれ何よりもそれが一番嬉しかった。」とのことでした。

常に同行して、世話係をしていた私にとっては、日本の文化体験をするポーランド人とポーランドの文化に触れる日本人、また両者が相互に交流する場を美術館には設けていただき、とても嬉しい、SLOW ARTをやってきてよかったなぁと思えるグラジナさん、アンナさんの来日でした。

次は切り絵展に出展している、切り絵についてご紹介します。

ゴールデンウィークはぜひ山梨・切り絵の森美術館へ!

~歴史と文化に彩られた国~
ポーランドの切り絵展

アンナさんの刺繍人形:「アタシも会場にいるわよ」

合同会社 富士川・切り絵の森
〒409-2522
山梨県南巨摩郡身延町下山1597番地
TEL:0556-62-4111

会場 : 芝生ギャラリーと工芸館ギャラリー
開館時間
 : 9:30~17:30(最終入館は17:00)
休館日 : 水曜日(祝日の場合は翌日)
入館料 : 一般700円 小中学生300円
団体割引(20名以上)一般600円 小中学生250円 

会期: 2012年3月24日(土)~6月24日(日)








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2 件のコメント:

  1. こんにちは☆
    素敵な写真ですね^^
    5月に東京に行くことになりましたので、
    山梨に行って切り絵展も見に行ってきたいと思います。
    とてもとても楽しみです☆
    これからもブログ楽しみにしています^^

    返信削除
  2. ARAKAKIさん
    遠い所、展覧会に来ていただけるとのこと。
    とても嬉しいです。
    いらっしゃりましたら、また感想など教えて頂けると幸いです。

    返信削除