グッチが惚れたピサンキ

カルパチア山脈の麓の町コロミアに住むピサンキ（イースターエッグ）・アーティスト、オレグさんを訪ねました。会いたい、会いたいと思っていて4月のピサンキフェスティバルでも会えなかったその人は、なんと私の宿がある道沿いに住んでいました。

 オレグさんのピサンキを初めて見たのは、インターネット上のこの記事で。2008年のグッチの秋コレクションに、フツルのピサンキデザインが使われたという記事。ランウェイを歩くモデルとその服のデザインに似たピサンキが一緒に紹介されていました。

この記事に使われた写真のピサンキを作ったのが、オレグさんでした。2008年当時この出来事は、地元新聞やテレビ局を巻き込みフツル地方ではちょっとした話題になったそうです。世界的なブランドがフツルの伝統的なデザインを取り入れたのですから当然です。

 私 もこの記事のピサンキを見てからこのピサンキを直に見てみたい、アーティストに会いたいと切望していました。この記事には＜フツルのピサンキ＞と紹介されているだけで 誰が作ったかは書いてありません。ただこのピサンキ、単なる＜伝統のピサンキ＞ではなく、とてもオリジナリティ豊かで色彩美とデザイン性にとんでおり、 明らかに芸術家が作ったものでした。

私は、この写真から探しましたよ。どこの誰のピサンキなのか。そして、コンタクトをとって自宅に招いてもらうまでにこぎつけたわけです。ピサンキマニアですから（自慢気）。

それが、コロミヤでは私が定宿にしている宿がある通りの家だったわけです。小さな町で色々なものとつながってるなぁと実感。。

 オレグさんのピサンキ　（ニスをぬって乾燥させている所）

初めて訪ねていった私を温かく迎え入れてくれたオレグさん。庭で夕食用のグリルを用意してくれていました。どこの職人さんを訪ねても歓迎して家に通してくれ、フツルの人って温かいなぁと思います。

食事中となりの席に座ってじっとグリルした肉を物欲しそうに見つめ続けていたオレグさんちのにゃんこたち

制作風景も、もちろん見せてもらいました。手前に映っているのはダチョウのタマゴ

先のとても細いキストカで繊細な線を描いていきます

オレグさんの世界観とアイディアがつまった製作ノートと今まで製作してきたピサンキのカタログ。繊細さ、モチーフのオリジナリティ、色使いどれをとっても逸品です。

 私が訪ねていったときにオレグさんが制作していたダチョウのタマゴのピサンキ。2週間近くかかって作ったピサンキは今（コチラ）で購入できるみたいです。その美しさに言葉を失います。


またこちらの動画ではオレグさんの作品や制作風景がじっくりとご覧になれます （フツル地方の音楽と一緒にお楽しみください）

オレグさんのピサンキはもちろん＜フツル民族の手仕事展＞でご覧になれます。あまり数がないので、売り切れになりなくなってしまうかもしれませんので、お早めにお越しください；）

本 日（10月6日）から大阪チャルカでは＜東欧イースターエッグの世界展＞が始まっています。生憎こちらにはオレグさんのピサンキは間に合わなかったのです が、その他にも美しいピサンキが揃っています。これで、一旦イースター・エッグ展は終了になります。お近くの方はぜひお越しください！

 ＜イースターエッグの世界展＞

■チャルカ

2011.10.6(木)～10.20(木) 　
大阪市西区北堀江1-21-11
Tel: 06-6537-0830 営業時間： 11:30～19:00
定休日：火曜日
http://www.charkha.net/

＜ウクライナ・フツル民族の手仕事展＞

■チェドックザッカストア

 2011　10.27Thu-11.13Sun

東京都千代田区東神田1-2-11

アガタ竹澤ビル404

TEL 03(6240)9500

OPEN 12:00-19:00

CLOSE 期間中無休

http://www.cedok.org　

■Robin's Patch 

 2012 1.12Thu-1.31Tue

愛知県名古屋市千種区

稲舟通1-15-3

TEL 052(734)3185

OPEN 12:00-19:00

CLOSE 水曜日

http://www.robinspatch.jp

■Letenka

 2012　2.11Sat-2.29Wed

徳島県徳島市末広4-8-32

TEL 088(612)8800

OPEN 12:00-19:00(土日祝-18:30)

CLOSE 金曜日

http://letenka.jp

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