2010/06/09

民芸市の職人たち

その1、その2につづき、番外編として、民芸市に出店していた
職人さん達をご紹介します。

編み物、イースターエッグの絵付け、籠編みに、鍛冶屋さんなど、
みなさん年季の入ったいい手といい顔をしていました。


鍛冶屋さん。中世の頃のような雰囲気抜群の職人さん























彫刻家のおじさん。この道40年





イースターエッグの絵付けのおばあちゃん。
「私の村はポーランドで一番素敵な村よ」と
嬉しそうに話してくれました。



特大のダチョウの卵に描かれた繊細な柄が美しいピサンキ(イースターエッグ)。縁起がとってもよさそうです。










ポーランドには、地方によって色々な種類のイースターエッグがあります。写真のように、卵に筆で絵をつけるものや、染色した卵を細かい刃でひっかいて、模様をつけるもの、切り絵を貼るものや、刺繍をかぶせるもの、雑穀でモザイクを作るものなどなど・・イースターエッグと一言でいいますが、それぞれポーランド語では別の名前で呼ばれているんですよ。


レース編みのおばあちゃん達
































「最近は、手があまり動かないくなってきた。」というおばあちゃんですが、後ろの刺繍は全て彼女の作品。まだまだ立派な現役職人です。



チェコの蜂蜜酒売りのお兄さん。着ているのは、チェコ山岳地方の民俗衣装。山岳地方の民俗衣装は、ポーランド、スロバキア、チェコともみな、羊毛で織った、温かい白いズボンが特徴的です。
蜂蜜酒もおいしかったので、何本か買って帰りました。








やはり、作り手の顔が見える作品は、温かみが、又一段と増します。どの職人さん達も人間味あふれ、今回の民芸市では、<民芸品>に触れたというよりも、<人情と手仕事の価値>を教わったという感じでした。ただ、どこの国でもそうかもしれませんが、伝統工芸、民芸の担い手は、悲しいことに全体的に高齢化が進んでいるようです。


ポーランドでは、前回エトノデザインフェスティバルの記事でお伝えしましたが、若い世代がモダンデザインに伝統の柄などを取り入れ、新たな作品を作っています。ただ、本来の伝統や手仕事の技術を受け継いでいくこともそれ以上に大切なことです。今、急速に経済発展をするポーランドですが、素晴らしい民芸品の価値や技術がしっかりと、未来の世代に伝わることを願います。





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