2012/02/27

東欧・芸術家たちのピサンキ展 ~美しきイースターエッグの世界~

2月下旬になりポーランドもプラス気温が続いています。庭先の雪もすべてとけ、市場ではネコヤナギを売っており、朝から青空の日などあると、そろそろ春になるかなぁと思っています。ヨーロッパに春の訪れを告げるのはなんといってもイースター・復活祭です。このイースターを境に木々は緑をまし、日がどんどん長くなり、温かい日が始まります。

さて、今年のイースターは4月8日ですが、この時期に合わせ東京と京都で今年もSLOW ART主催でイースターエッグ展を開催します。今年のイースターエッグ展は去年とは内容もことなり、芸術性の高い新しいエッグをたくさん揃えました。はじめての方も、去年いらしていただいた方も楽しんでいただけると思います。

下記お知らせです。

東欧 芸術家たちのピサンキ展
~美しきイースターエッグの世界~


以下 DMから 
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ピサンキ(pysanky)とは、<書くもの>という意味の東欧各国に伝わるイースターエッグのこと。その歴史はキリスト教よりも古く、太陽信仰の時代にさかのぼります。土着の民俗芸術であるピサンキには、ろうけつ染め、レース、カッティング、ビーズ、ペイント、ワイヤーアート、エッチング、エンボス細工など様々な装飾法が存在します。イースターエッグ展2年目となる今回は、東欧7カ国のピサンキアーティスト達の芸術的作品の数々を展示・販売いたします。うずらのタマゴからダチョウのタマゴまで美しきイースターエッグの世界をお楽しみください。
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チェドック 
ザッカストア
3.8Thu-3.25Sun
東京都千代田区東神田1-2-11
アガタ竹澤ビル404
TEL 03(6240)9500
OPEN 12:00-19:00
CLOSE 期間中無休

恵文社一乗寺店
(ミニフェア棚)
4.1Sun-4.15Sun
*最終日は18:00まで
京都市左京区一乗寺払殿町10
TEL 075-711-5919
OPEN 10:00-22:00
CLOSE 年中無休
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ワークショップのお知らせ
古代から続くろうけつ染めの方法で自分だけのピサンキをつくりませんか
(各回2時間半程度・費用3000円) 講師:飯野夏実
東京:チェドックザッカストア
2012/3/17(土)、3/18(日)
1回目:13:00-15:30 2回目:16:00-18:30 (各日2回・計4回、各回定員6名)
京都:恵文社一乗寺店
2012/4/1() 
1回目:12:00-14:30 2回目:15:00-17:30(12回、各回定員7名)
*店頭又はお電話にて各店舗へご予約ください。
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去年に引き続きろうけつ染めのピサンキをを作るワークショップも開催します。講師は飯野夏実さんです(飯野さんのサイトはコチラから)。

ピサンキとは?イースターエッグとは?という方は去年の記事も合わせてご覧下さい。


東欧イースターエッグのフカイイハナシ(プロローグ)へ
ポーランド一素敵な村へ 6つのタマゴの物語1へ
最古の模様に隠された秘密 6つのタマゴの物語2へ
ドイツ少数民族ソルブのタマゴを求めて 6つのタマゴの物語3へ
白い森と日本の意外な共通点 6つのタマゴの物語4へ

切り絵の里の切り絵のタマゴ 6つのタマゴの物語6へ
さて、今年の6つのタマゴの物語はこの6つ。ポーランド、スロバキア、ウクライナ、ドイツのタマゴです。一つ一つのタマゴにまつわる話をしていきます。お楽しみに。


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2012/02/22

ヤノフ村の織物コンクール 2011冬


たいへんご好評をいただきましたヤノフ村の織物展。京都の恵文社さんでも店頭での販売が終了しました。本日から少しですが恵文社さんのウェブショップ(コチラから)でも販売をしています。気になる方、東京・京都にいらっしゃれなかった方は、ぜひ覗いてみてください。

さてさて、今日はヤノフ村で一年に一度行われる 織物コンクールの話。
ヤノフ村では一年に一度11月にヤノフの5人の織手さんたちと、その周辺の村の織手さんが集まり織物のコンクールが開催されます。今年の参加者は8人 。テレサさんのふだん町で暮らすでお孫さんもこの時の為に一枚織られたそうです。


 コンクールは村の織物のプロモーションや文化保護を兼ね行われますが、参加した織手さんたちにも賞金が支払われるので 織手さんたちも俄然やるきを出して一年に一枚このコンクールの為に織ります。

コンクールではその年のテーマが決まっています。今年のテーマは<ポドラシェ地方の女性のしごと>。

今年のコンクールで1位だったテレサ・プリズモントさんの作品
<Sprzątanie podwórka 裏庭の片付け>


 裏庭と言っても、ヤノフ村の家の裏庭はそのまま農地になっているお宅がたくさんあります。テレサさんのお宅も牛やトリなどの家畜小屋があり、農地があり、裏には林が広がっています。その様子を表した織物。家の人や近所の人が総出で、収穫のあとの片付けをしているところかな。森にはしかやうさぎ、キツネなどの動物もいてとても素敵な農家の一場面を切り取った織物です。

2位だったダヌータ・ラドゥルスカさんの作品
<Moje przygotowania do tkania 織物の支度>

織物の下の部分には羊たち。その上にはかられた羊の毛を洗う女性たち。その毛を糸車で紡ぐダヌータさんの姿やその周りであそぶお孫さんたちも織られています。その上では糸を染色して、縦糸をセットしている様子が。一番上の家の中では機の前に座り織物を織っているダヌータさんが見えます。ヤノフ村ののどかで楽しげな様子と一緒に描かれた織物の支度の様子です。

 こちらは優秀賞のルドガルダ・シエンコさんの作品
<Rodzinna praca w gospodarstwie 家族の畑仕事>
馬が畑を耕し、養蜂をしているおじさんやニワトリにえさをやっている女の子。森ではトリが歌いシカが遊んでいます。一場面、一場面にストーリーがあるような見ていて飽きない、楽しく素晴らしい織物です。

コンクールの様子や織手さんのインタビュー(ポーランド語)は↓の動画でもご覧になれます。合わせてお楽しみください。 



今回沢山のお客さんに来ていただき、ヤノフ村の織物の素晴らしさや感動を共有してもらえました。おかげ様で来年も同じくらいの時期に東京で開催が決定しました。ヤノフ村の織りてさんと一緒にまた良い企画展を作っていこうと思っています。

 恵文社さんでのウェブ販売は3月22日までです。
追加商品も途中でお届けする予定でいますので、覗いてみてくださいね。

恵文社一乗寺店:ヤノフ村の織物 ウェブショップ 




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2012/02/15

フツル民族の工芸品徳島に行く


 <ウクライナ・フツル民族の手仕事展>が先週11日から徳島のレテンカさんで始まっています。レテンカさんは昨年の11月にお知らせを出した時から、お店が移転されました。といっても新しい店舗は前のお店からも50mも離れていないところだそうですので、同じ駅、同じ道順でお越しください。ちなみに今回は、レテンカさんがまだオープン準備中のため同じ建物の1Fにある東雲さんのギャラリースペースをお借りしてイベントを開催しています。


Letenka
 2012 2.11Sat-2.29Wed
徳島県徳島市末広4-8-32 (旧店舗)
徳島県徳島市末広4丁目8ー43  F
TEL 088(612)8800
OPEN 12:00-19:00(土日祝-18:30)
CLOSE 金曜日


東雲さんも日本の手仕事の工芸品や陶磁器がならぶお店だそうなので、フツル民族の工芸品が一緒に並び素敵な手仕事コラボ空間になっているはずです;)


 東京・名古屋展どうようグッチが惚れたオレグさんのピサンキ、や恐らく日本ではここでしかご覧になれないフツル民族の陶器も展示販売しています。説明書きや写真などと一緒にご覧下さい。


 *織物リズニックの到着が遅れています。楽しみにしてくださっていたお客様、申し訳ありませんフツル地方がある西ウクライナは現在-30℃にもなる大寒波中でリズニックが売りに出される織物のマーケットが開催されていません。レテンカさんでの期間終了までに追加でお送りできる場合はコチラのブログにもお知らせを載せます。



レテンカさんでの展示は今月29日までです!

フツル民族の手仕事展に関して詳しくは過去の記事をご覧下さい。

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2012/02/14

Happy Valentine's day from SLOW ART


今年3月24日~6月24日まで山梨の切り絵の森美術館で開催される<歴史と文化に彩られた国 ポーランドの切り絵展>(タイトルちょっと長めです)に出展予定のHelena Miażekさん作のハートがたのロマンチックな切り絵。

ポーランドは、日本ほどバレンタインの商業化が進んでいませんが基本的には男性から女性にプレゼントを送る習慣のようです。良い意味でも悪い意味でも我が家には全く浸透していませんw

ハートの真ん中で幸せそうに踊る男女のように皆様もよいバレンタインを!



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只今徳島のレテンカさんでは<フツル民族の手仕事展>が開催中です。詳細はレテンカさんのサイトでどうぞ;))

2012/02/09

2週間の出来事モリダクサン

ブログをほっぽらかしていてスミマセン。かれこれ2週間前に日本からポーランドに戻ってきて、そのあともフランスに行ったり、ポーランドを旅行した り移動を続けています。その間にも、様々な新しい出会いとインスピレーションを受けています。今週末にはやっと家に戻るので、そしたらまたゆっくりアップ します。とりあえず駆け足に、ご報告やご連絡。

日本からもどってすぐにフランスにスキーに行ってきました。車で行ってきたのでトルンからは約2000kmの旅。 おりしも大寒波到来中のヨーロッパで-15℃のなかフランス・スイスアルプスでスキー。↓


恵文社さんでの織物展は引き続きとても好評です。追加商品も入りましたので、お近くの方はぜひ↓(織物注文したい!という方はご連絡ください。ご相談にのります)

 ポーランドの私のところには東欧各地から注文していたイースターエッグも続々と届いています。今年も新作揃いです(ポーランドのエッチングエッグ:大きなカブも。うんとこしょ、どっこいしょ)3月から東京、京都、名古屋、山梨などでイースターエッグ展示予定です。↓

 Leszek Jęczymek


11日からは徳島のレテンカさんでフツル民族の手仕事展も始まります。好評の展示こちらもぜひ↓



 そうそう、名古屋のウェスティンナゴヤキャッスルホテルのラウンジではポーランドの切り絵展を開催中なんですよ。大きな作品を優雅に飾っていますので、ポーランドの切り絵の世界を楽しんでいただけるお思います。↓

 Helena Miażek

 ポーランドで昨日はワルシャワでユダヤの切り絵を作っている作家さんにお会いしてきました。ユダヤ教の切り絵は、シンボリズムを多用することで作家の宗教観や世界観を表すとても深い宗教に根ざした精神的なアートだそうです。知ればしるほど深い。なんの因果かその足であさってはアウシュビッツなので、あまりいい気分ではありませんが・・近いうちにブログにアップします↓

 Monika Krajewska

 と、最近2週間の近況でした。 明日はワルシャワからクラクフに行きます。そして週末にはトルンに帰ります。もう12月半ばからトルンの家には2日しか帰っていないノマド生活です。色々な準備を済ませて、3月にはまた日本です。

ではでは、引き続きSLOW ART BLOGをよろしくおねがいします。
コメントくださった皆様ありがとうございます。返信ちかいうちに書きます。

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