2011/04/22

イースターに向けて~ポーランドのゴルゴダの丘で~

2011年4月22日、聖金曜日。復活祭前の金曜日でイエス・キリストの受難と死を記念する日。復活祭はクリスマスよりも、宗教行事が多く特に復活祭(日曜日)のある一週間は何かと記念日と行事が続きます。敬虔なカトリック教徒が多いポーランド人は、それに対してとても真剣に取り組みます。


さて、聖金曜日。クラクフから30km程南にある聖地、Kalwaria Zebrzydowska(カルヴァリア・ゼブジドフスカ)にお参りに行ってきました。カルバリアとは、ラテン語でゴルゴダ(イエスが十字架に架けられた場所)をさす言葉。17世紀クラクフの県知事であった、ミコワイ・ゼブジトフスキが私財を投じてエルサレムに行かずとも、聖地巡礼ができるようゴルゴダの丘を模して作った聖地がKalwaria Zebrzydowskaだそうです。

木曜日の夜に行われる<最後の晩餐>劇

写真はdziennik Polskiより

ここでは、毎年聖金曜日にキリストのゴルゴダの丘で十字架にかけられるまでを再現する<受難劇>が行われます。ポーランド中はもちろん近隣国からも巡礼者が訪れ、聖金曜日の人では15万人ともいわれます。


今日は気温が25度まで上がった晴天だったこともあるのかないのか、、ヒトヒトヒト。カルヴァリア・ゼブジドフカは広大な敷地の小山や林の中に巡礼用のチャペルが点在しているのですが、それでもヒトヒト。どこに行ってもヒト。林や山中に響き渡るように、受難劇の朗読や聖書の朗読がスピーカーで流れ続けます。子どももお年寄りも若いカップルもみな静かに林のなかに腰をおろして耳を傾けていました。これだけの人なのにとても静寂で厳粛な雰囲気。 

ポーランドに来てからというものポーランド人の信仰心の深さやポーランンドの生活になじんだキリスト教文化を体験してきましたが、今日ほどポーランド人の敬虔な信仰心をまざまざと肌で感じたことはありませんでした。キリスト教徒ではない私にはわかりにくい部分も多いですが、なにかをここまで信じて祈るという行為は、たしかに尊いものです。

カルヴァリア・ゼブジトフカ、キリスト教徒にとっての聖地としての魅力はもちろん、里山散歩の魅力もあります。ポーランドでも桜に似た花(チェリーかリンゴか・・)が今週末は満開。とてもきれいでした。

つくしも!ポーランドにもつくしってあるんですねー。

さて、我が家でもイエスが再び復活するまでの日曜日(復活祭)マデ、肉・アルコール禁止令が出ました。今夜はニシンかなぁ。

明日(土曜日)も復活祭カウントダウン行事が続きます。


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