2011/05/09

祖父の面影を訪ねて 祖父の生家へ

<祖父の面影を訪ねて>前回の続き。1905年にリヴィウ(当時ポーランド、現在ウクライナ)で生まれた、夫の祖父家族が住んでいた家をたずねます。

100年以上も昔の一般の家や道が今も同じように残っているのがヨーロッパのすごいところ。1925年当時の地図から探しだした、当時祖父家族が住んでいたという家の場所をGPSに設定し、孫のトマク氏と一緒に旧市街から郊外に向かって歩きました。目指すは、<きゅうり通り><ふうせん通り><英雄通り>。

窓ネコの見つめる先には

朝食中のハトたち

キリストの受難像やピエタ、聖人たちの像が道道たくさんにある公園(きっと聖地)。ウクライナの人たちは、聖人の像や教会、十字架の前を通る度、十字を切って一礼します。老若男女通りすがりのほぼすべての人が行っていたのが印象的。

こちらは、聖地公園沿いにある湧き水。十字架が立ててあり、聖水なのでしょう。朝の寒い時間からこの水につかって、身を清める人たちや、ペットボトルに水をくみに来る人たちに遭遇。

さてこのGPS、地図が出ないので、GPSが指し示す矢印の直線方向(方位磁石のような感じ)にむかって歩いて行くので道が選べません・・時には道無き道を

山・・

迂回

墓地を通って

土手をくだり

線路沿いを歩き・・

踏切がないので、線路を横切ってプラットフォームへ・・(でも電車の運転手さんが手を振ってくれたので、たぶん大丈夫w)

さらに駅舎を抜けて、忠犬を横目に進むと・・

ありました!きゅうり通り9番(冗談みたいだけどw)

そうか、そうか100年前おじいさん家族はここに住んでいたんだなぁと思うととても感慨深い。さらに近くの英雄どおりの家を目指します

兵隊の行進についていくと

ありました。英雄通り64番。ここが実際の生家だったようです。記念撮影も完了。
「おじいさん、100年経って孫が来ましたよー」

風船通りに行く途中、農家の人達が自分のところでとれたものを持ち寄っている小さな市場がありました。野菜に、タマゴ、牛乳、チーズ、羽をむしったトリやうさぎも見かけましたよ。

ウクライナのバブーシュキ(おばあちゃんたち)

ペットボトルに入ってるのは牛乳、奥はニワトリとネギ。

こちらはヨーグルトにクリームチーズ、カッテージチーズにタマゴ。量り売りをしてくれます。

私は、どこの街にいっても、市場があれば必ず寄ります。市場はその街の暮らしやそこの人たちが何を食べているのかが分かる写鏡。活気があり、とても面白いです。なによりも、スーパーなどより新鮮でおいしいですしね。

リヴィウの街の至る所にある、ソビエト製の車ジグリー。今の流線型デザインの車よりもずっとかっこいい。


市場に寄り道をして、クラシックカーを眺めて、少し歩くとありました。風船通り8番。英雄通りに続き立派な石造りの建物。

トマク氏が譲り受けたおじいさんの懐中時計

残念ながら、もう一つの<おとぎ話通り>は、少し離れており歩いていける距離ではなかったので、今回は諦めました。それにしても、祖父の面影を訪ねあちこち歩いたことで、リヴィウの人たちの暮らしを少し垣間見れたような気がします。100年前この街に祖父が生まれた当時とは、国や人が変わりましたが、道や家は当時のままずっとそこに立ち続け、この街の歴史を見つめ続けてきたのでしょう。孫のトマク氏にとっては、自分のルーツを訪ねる旅。初めてのリヴィウでしたが、どこか懐かしい気持ちになりました。




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