今回の旅では、ぜひ機織りをしているおばあさんたちの村を訪ねたかったのですが、何せ最寄駅が25km先だという、奥まった村だったため、村の中にペンションなどがなく、困っていたところで、見つけたのが、Agroturystyka (アグロツーリズム:田舎の農家などが余っている部屋を観光客用に貸して、田舎の暮らしや農家や牧場の体験をさせてくれる)をしている、農家。電話をしてみると、電話口に出た、おばあちゃんは、即OKとのこと。しかも、2人100zl(3000円程度)で、朝、昼、晩御飯付き! 田舎とはいえ、なんて良心的なんだろう!!
当日は、すでに55km程霧雨のなか自転車で走り続けました。予約をしたときに、書いてあった住所の近くに行ってみると、なんだか、様子が違う。そこで、電話をすると、そこからさらに、20km離れた村に本家があるという。すでに、その時点で19時近く。夏のポーランドは、21時近くが日暮れだとはいえ、これからさらに20kmと知った時の落胆と日暮れまでに着けるかという、焦り・・・・
ただ、そこから20kmの農家までの道のりは、今まで見てきた景色の中で一番美しいものでした。一本道のポプラ並木を抜け、丘を登り、森をいくつか抜け、そして平原にでて、
そこは、一面、見渡す限り、夕陽をあびた黄金の小麦畑。民家は、20kmの間、遠くのほうにあるものを入れても数える程度。途中、犬に追いかけられ、ブヨに襲われましたが、、、それも又田舎サイクリングの醍醐味なり。
なんとか、日暮れ少し前の20:40に到着しました。待っていてくれたのは、Moniuszko(モニウシュコ)家のお父さんと、お母さん。家の一室がゲストルームになっており、お客は私たちだけ。モニウシュコ家は畜産農家の為、家畜を飼育していて、ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉やチーズやバターなどの乳製品はもちろん、野菜やパンも全て食卓に上ったものは、自家製でした!どれも自然と大地の味がしてとても美味しかったです。ご飯を食べ終わると、お父さんが作ったという、ライ麦のウォッカでお母さんが、つけた果実酒がでてきます。この日は、自家製の豚足ハムをつまみにし、ライ麦ウォッカ片手に、モニウシュコ家のお母さんとお父さんと、旅のこと、日本のこと、農家のこと、ポーランドの田舎がきれいなこと、この間の大統領選挙のことなど、24時すぎまで、話が尽きませんでした。
次の日の朝、朝ごはんの後に仕事場見学。
養蜂のカラフルな巣
とても人がいいし、ご飯はおいしいし、ゆったりしているし、田舎のおばあちゃんのうちに帰ってきたような感覚でした。結局、1泊のみの予定だったのを延ばして、2泊してきたほどです。帰り際も、「もう1泊していきな」とか「又必ず来るんだよ」と言ってくれ、ポーランドに新たに、田舎が出来たようで、Agroturystykaの出会い、とっても嬉しかったです。次行く時は、ぜひ、ハム・ソーセージ作り体験をさせてもらう予定です!
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いいですね!
返信削除実にのどかで昔のポーランドの空気を久しぶりに感じることができました。
私は15年前に車で1週間回りましたが、自転車旅はよりスローペースで憧れます。
ブログ更新待ち遠しいです☆
れなさん
返信削除コメントありがとうございます!!
15年前のポーランドは、今とは、きっとずいぶん違って、もっともっとゆったりしていたんだろうなぁと思います。15年前しか見れない風景や、又今しか見れない風景がありますよね。それでも、スローなポーランドは、ずっと残っていってほしいなと思います。